「タツナミソウ(立浪草)」はシソ科「タツナミソウ」属の多年草です。
海外では中国、朝鮮半島、台湾、ベトナム、国内では本州、四国、九州に分布し、半日陰の丘陵や草地に生育します。
青紫か淡紅紫色をした花が2個ずつ咲き、花期は5月から6月です。
今回は、「タツナミソウ」の花言葉について解説します。
「タツナミソウ(立浪草)」の花言葉
「私の命を捧げます」「忘却」「精神の安定」があります。
不穏な意味を含む為、軽々しく贈るには向きません。
何かしら、大きな決意がある時なら、意味が合います。
「私の命を捧げます」
「タツナミソウ」の名前の由来は、花が同じ方向を向く様子が、海の泡立つ波のようであるから、とされます。
そこから、人に語りかけつつ消えるイメージで付いた花言葉である、というのが1つめの由来です。
次が漢方薬として、その命が人に役立ってくれるという事。
最後の由来は、歌舞伎の『白浪五人男』で知られる日本駄右衛門の着物柄が、紫縮緬磁石碇綱立浪柄染着付だった事です。
駄右衛門は、自分を捕らえようと追い詰めた役人に、逃げない代わりに最期の願い事をしたのです。
軽々しく使う花言葉ではありませんが、プロポーズの場面には合うでしょう。
「忘却」
漢方薬としての効能から、痛みや辛さを忘れさせてくれるという意味で付いた花言葉です。
忘れたい過去や、口外出来ない秘密などを共有する友人と贈り合うのに向きます。
それ以外の場面を考えると、「忘れてくれ」という意味でも、「忘れていた」という意味でも、人に言って良い結果になる言葉ではありません。
特に、あなたが原因で起きた問題で迷惑をかけた相手に贈ると、「あなたが言える立場ではない」と、怒りを再燃させてしまうでしょう。
「精神の安定」
「タツナミソウ」の薬効により、体調が安定し気分が落ち着く事が由来です。
同属の「ブルー・スカルキャップ」には、精神安定作用をもたらす効果があるとされています。
一緒にいると気分が落ち着くような友人、恋人、配偶者などに贈るのに向きます。
落ち着いた時間を過ごして欲しいカフェに飾るのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、病的に精神が安定しない人です。
中途半端な気休めよりも、きちんとした受診を勧めましょう。
まとめ
「タツナミソウ」は姿の独特な花です。
花言葉を知っていれば、より深く興味を持つことが出来るでしょう。
花を多面的に見せてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。