「タカノツメ(鷹の爪)」はウコギ科タカノツメ属の落葉高木です。
冬芽が鷹の爪のようであることからこの名が付きました。
しかし同じくタカノツメと呼ばれることがあるトウガラシとは直接の関係はありません。
別名はイモノキ、イモギ。
これはその木材がイモのように柔らかく、加工しやすいことから来ています。
ちなみに「タカノツメ(鷹の爪)」の花は球状にまとまって咲く黄緑色のものです。
雄花と雌花の2種類がありますが特に目立つのは雄花の方で、線香花火に似た美しさがあります。
また花のシーズンは5~6月です。
「タカノツメ(鷹の爪)」の花言葉
「タカノツメ(鷹の爪)」に花言葉はありません。
しかし「タカノツメ(鷹の爪)」に花言葉を与えるとするなら、「長寿」「浄化」「鎮静」などが良いでしょう。
これは新芽に血圧降下、便秘改善、抗がん作用などがあることから来ています。
山中に生える種であり、市場での取り扱いも非常に少ないので誰かに「タカノツメ(鷹の爪)」の花を贈るというようなことはほぼ無いと思われますし、「タカノツメ(鷹の爪)」の花を生で見たり、写真に収めたりといった機会も貴重です。
それゆえもしこの花に出会うことがあったなら、あなたは非常に幸運であると言えるでしょう。
「タカノツメ(鷹の爪)」の豆知識
「タカノツメ(鷹の爪)」は日本固有種です。
北海道南部、本州、四国、九州に分布し、寒冷な山地のような環境を好みます。
また地域によっては山菜の1つとして知られているコシアブラと同一視されることも。
ちなみにコシアブラは同じウコギ科の仲間であり、またウコギ科にはタラノキ、ウドなど他にも山菜として利用される仲間がいくつか存在します。
加えて「タカノツメ(鷹の爪)」もその新芽が山菜として利用されており、コシアブラよりも香りは優しく、苦みは強めだと評されているようです。
主な調理法としては天ぷら、おひたし、お吸い物など。
山菜特有の苦みが苦手でなければ、炊き込みご飯にしてもおいしいそうです。
まとめ
「タカノツメ(鷹の爪)」はウコギ科の落葉高木です。
その名の通り、冬芽は鷹の爪のような形をしています。
また同じくタカノツメと呼ばれるトウガラシとは直接の関係はありません。
他のウコギ科の仲間同様、新芽は山菜として利用されていて、天ぷらやおひたしなどにするとおいしいそうです。
また花は5~6月に球状にまとまって咲く黄緑色のもの。
花言葉はありませんが、花言葉を与えるとするならその新芽の薬効から「長寿」「浄化」「鎮静」などが良いでしょう。