幹が特徴的な「ソテツキリン(パイナップルコーン)」は、トウダイグサ科ユーフォルビア属の多肉植物です。
同属の交配品種「峨眉山(ガビサン)」と南アフリカ原産の「鉄甲丸」から、日本で作出されたと考えられています。
花は黄色味がかった黄緑で、花期は6月から8月です。
今回は、「ソテツキリン」の花言葉について解説します。
「ソテツキリン(パイナップルコーン)」の花言葉
「小さな愛」といいます。
パイナップルをイメージさせる可愛らしい姿から想像しやすい花言葉です。
葉脇から出て来る小さい黄緑の花も、イメージに合います。
「小さな愛」という言葉は、ちょっとした愛情という意味と、小さな子供が見せるあどけない愛情という2通りの意味に解釈できます。
前者の意味として、何という事もない場面で気遣いを見せてくれる友人などへ、感謝の気持ちと共に贈るのに向きます。
日常的な愛情表現として、恋人や配偶者に贈ったり、それらの相手専用のSNSアイコンに使うのも良いでしょう。
後者の場合、自分が子供の立場で使うのも妙なものです。
どうしても第三者目線になり、誰かに贈るというのは難しい花言葉になります。
創作で、子供が愛情を見せる場面の情景に入れる、といった使い方は出来ます。
幼稚園のディスプレイにも意味が合いますが、傷付けると白い乳液が出て、触れるとかぶれるため、園児の手の届かないところに置く必要はあります。
この花言葉が合わないのは、大きな愛を表現したい時です。
例えば結婚記念日や恋の告白などの場面です。
こういう時に「小さな愛」だと、一体何を言いたいのか伝わりません。
「私の愛は小さいけれど、貴方が好きだというなら受け止めます」という、受け身の意味にもなってしまいます。
「愛情が大きすぎて、どう表そうとしても小さく見えてしまう」というような、説明を付ける手もありますが、言い訳に聞こえるでしょう。
「ソテツキリン(パイナップルコーン)」の豆知識
「ソテツキリン」の「ソテツ」は、尖って真っ直ぐな葉が「ソテツ(蘇鉄)」を思わせる事から付いた名です。
一方「キリン」の方は、首の長い動物のキリンではなく、中国神話の瑞獣「麒麟(キリン)」の事です。
「ソテツキリン」の交配元「峨眉山」は、中国の三大霊山の1つです。
そこから作出された品種のため、霊山に生まれた神聖な麒麟のイメージになります。
別名の「パイナップルコーン」については、幹の形が「パイナップル」にも、「パインコーン(松笠)」にも見える事から容易にイメージできます。
まとめ
「ソテツキリン」は、何とも独特な見た目ですが、時に異様で不気味だと思うかも知れません。
花言葉を知れば、じっくりと観察でき、そこに愛らしさを見出せるでしょう。
植物との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。