「センボンヤリ(千本槍)」は、キク科「センボンヤリ」属の多年草です。
海外ではシベリア以南から朝鮮半島まで、日本では北海道から九州に分布し、山地や丘陵の日当たりの良い場所に生育します。
春は裏面が紫色の花弁(舌状花)を開きますが、秋は花開かない「閉鎖花」を花茎の先に1つだけ付けます。
この姿を槍に見たてたのが「センボンヤリ」の由来です。
今回は、「センボンヤリ」の花言葉について解説します。
「センボンヤリ(千本槍)」の花言葉
「希望」「辛抱強さ」「神秘」「悲しみ」があります。
色々な意味が混在するため、良い意味に理解してくれる相手以外に贈るのは難しいでしょう。
「希望」
冬に枯れたように見えて、春にまた花開く様子から想像出来る花言葉です。
昇進や結婚など、先行きに希望が感じられる友人に贈るのに向く花言葉です。
卒業式の会場ディスプレイには、他の花言葉の意味も含め、特によく合うでしょう。
この花言葉が合わないのは、大きな不幸や病気などで、まだ希望を持てない気分の人です。
ある程度立ち直るまで待ちましょう。
「辛抱強さ」
冬の厳しさを越えて花開く「センボンヤリ」の姿から付いた花言葉です。
秋の花が開かずにいる事からも連想できます。
トラブルがあっても辛抱強く対応して解消出来る友人や同僚に贈るのに向きます。
この花言葉が向かないのは、そのトラブルの原因が主にあなたである場合です。
相手の苛立ちに油を注ぐ事になり、今後手伝ってくれる可能性がぐっと減ります。
「神秘」
開かずにつんと立った不思議な姿の花と、その後現れる綿毛への変化から付いた花言葉です。
冬に枯れたように見えて、また春に生えて来るのも神秘的です。
神秘的な雰囲気のある友人や、オカルトや占い趣味の人に向いています。
この花言葉が合わないのは、そういうオカルトを本気にしている人です。
深入りするべきではありません。
「悲しみ」
「センボンヤリ」の春の花は、キク科の特徴はあるものの、花弁(舌状花)に隙間があり、何とも幸薄そうです。
その上、果実を付ける事もないのです。
これらの特徴が、悲しみのイメージになりました。
通常、人に贈るには向かない花言葉ですが、悲しんでいる人に対して、共感として贈るなら意味は合います。
勿論、意図をはっきり伝える必要はあります。
「センボンヤリ(千本槍)」の豆知識
「センボンヤリ」は「センボンヤリ」属ですが、かつてはガーベラ属に含めていました。
このため、ガーベラの和名に「オオセンボンヤリ」という名前が付いているのです。
まとめ
「センボンヤリ」は独特な姿をした花です。
花言葉を知っていれば、その趣ある姿に興味を持つ事が出来るでしょう。
風景の解像度を上げてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。