好みが分かれる「セロリ(塘蒿)」は、セリ科オランダミツバ属の一年草または越年草です。
地中海沿岸から中東地方原産で、古代ローマ時代からハーブとして利用されていました。
花はセリと似た白い小花が玉状にまとまって咲き、花期は6月から9月です。
今回は、「セロリ」の花言葉について解説します。
「セロリ(塘蒿)」の花言葉
「真実の愛」「会える幸せ」といいます。
良い言葉が揃い、悪い言葉もないので、愛情を伝える贈り物に向きます。
「真実の愛」
「セロリ」は、長所を活かし料理出来るならおいしいのですが、そうでないと慣れない香りで食べにくいと思ってしまうでしょう。
「嫌い」と刷り込まれてしまうと、改めるのは大変です。
育った環境などで好みが分かれやすい野菜と言えます。
そんな差を受け容れつつ結ばれた愛は堅固で、真実の愛と呼ぶに相応しいもの、そんなイメージで付いた花言葉です。
真実の愛というのが何か、というと分からないものです。
真実は「何を満たせば真実であるか」が人によって違い、愛も「どの辺りの好意が愛か」というのは人次第です。
従って、あなたが思う「一番の愛情」を伝える時、添えるのに向く花言葉です。
一方、恋人や配偶者に対して、「真実の愛」で返して欲しいと願い贈っても、期待通りのものは得られないでしょう。
「会える幸せ」
古代ギリシャの恋人を植物に喩えた詩において「抱擁の鮮やかさはセロリ」との一節があり、出会った時、その歯触りの良い茎のように躊躇なく真っ直ぐ愛情を伝えてくれるイメージから付いた花言葉です。
一方、「セロリ」の冠が葬儀の正装であった事から、人生の最後に多数人が集まって、自分を惜しんでくれる嬉しさとしても意味が合います。
人と会う事が幸せというのは、群れを作り生き延びた人間の本能に根付いた感覚と言えます。
単独でいる不安さを打ち消す敵ではない誰か、そしてその相手が親しい人であるなら、会う事は幸せそのものでしょう。
友達や恋人をもてなす時、料理の食材に向く花言葉です。
同窓会など、旧交を温める場にも良いでしょう。
「セロリ(塘蒿)」の豆知識
「セロリ」は片仮名表記が多いですが、漢字では「塘蒿」と表記します。
「塘(つつみ)」は川や池の岸の土手を意味し、水分を好む「セロリ」の生息域のイメージです。
「蒿(よもぎ)」は「蓬(ヨモギ)」の別字で、見た目より香りの強さに特徴を見出したものです。
一方、和名は「オランダミツバ」と言い、持ち込んだオランダ人と、葉のイメージから付いたものです。
まとめ
「セロリ」は、好きな人にとっては、おいしく見た目も美しい野菜です。
苦手な人も、花言葉を知り先に興味を深めると、少し身近に感じられるでしょう。
食卓をちょっと楽しくする、花言葉を是非参考にして下さい。