クリスマス飾りの定番「セイヨウヒイラギ」は、モチノキ科モチノキ属の常緑樹です。
「クリスマスホーリー」の別名でも流通しています。
ヨーロッパ南部、アフリカ北部、西アジアに分布し、アメリカやオーストラリア、ニュージーランドで野生化が見られます。
花は白い花弁4枚で咲き、花期は4月から5月です。
その後、球型の果実が付き、クリスマス頃に真っ赤に色づき、飾りに使われます。
今回は、「セイヨウヒイラギ」の花言葉について解説します。
「セイヨウヒイラギ」の花言葉
「神を信じます」「用心」「不滅の輝き」「予見」などがあります。
神秘性を感じさせる言葉が揃い、そういった信仰や趣味がある人へは、喜ばれる贈り物になるでしょう。
「神を信じます」
「セイヨウヒイラギ」がキリスト教の聖木とされた事が由来です。
その白い花はキリスト生誕時の授乳を、葉はキリストの苦難の痛みを、果実は流した血に喩えられます。
「神を信じる」という場合、存在を信じる事と、存在した上で信頼するか、という2段階に分かれます。
これは人間関係でも同じ事で、1つの事で全面的に信頼するのは、危険な事です。
信心深い人へ贈ったり、神頼みが必要な時にスマホの待ち受けにするのに向きます。
困った時しか頼らないのは、不信心なようですが、日本的な八百万の神の発想からすると、必要に応じて祈り頼るのが適度な距離感です。
「用心」
尖った葉で痛い目に遭わないように、という警告の花言葉です。
同じ由来で「慎重」という花言葉もついています。
用心は重要ですが、そこにコストを割くのは効率を低下させます。
大切なのは、許容出来るリスクを的確に把握し、その最低ラインを守る事です。
言い訳を付けてズルズル弛めていくようになると、おしまいです。
注意が必要な場所の表示や、独り立ちする子供へのメッセージなどに向きます。
「不滅の輝き」
冬の寒さの中でも葉の緑が保たれ、眩しい赤い果実を付ける事から付いた花言葉です。
「壊れるから美しい」という価値観もありますが、歳月経て形を残すものは、研ぎ澄まされた美しさがあるものです。
言葉の定義にとらわれない感性が重要でしょう。
ジュエリーアクセサリーの宣伝イメージ向きの花言葉です。
「予見」
「セイヨウヒイラギ」は、古代ケルト神話の祭司「ドルイド」の聖木でもありました。
口伝中心のドルイドの宗教教義は多くが謎に包まれていますが、占いは大きな比重を占めたと考えられています。
そんなイメージから付いた花言葉です。
同じ由来で「将来の見通し」「先見の明」「洞察力」という花言葉も付いています。
分析力があり、先を見通せる人を褒める時に向く花言葉です。
「セイヨウヒイラギ」の豆知識
クリスマス飾りに「ヒイラギ」が使われると言われる事がありますが、実際に使われるのは「セイヨウヒイラギ」です。
節分飾りに使われる方のヒイラギは、モクセイ科の植物で全く別種です。
葉の形に類似はありますが、果実は色も形も実る時期も全く違います。
まとめ
クリスマス間近に「セイヨウヒイラギ」を眺めると心が浮き立つものです。
花言葉を知れば、浮ついた心を引き締める気持ちになれるでしょう。
時に貴重な警告を与えてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。