「スミレ(菫)」は「スミレ」科「スミレ」属の総称です。
海外では中国、朝鮮半島、極東ロシア、日本では北海道から九州地方の屋久島まで分布がみられます。
山間部から都市部まで、日当たりの良いところで生育します。
ラッパのような複雑な形の花で、花色は通常紫ですが他色もあり、花期は4月から5月です。
今回は、「スミレ」の花言葉について解説します。
「スミレ(菫)」の花言葉
「小さな幸せ」「誠実」「謙虚」が、共通する花言葉です。
どれも良い意味ですが、実際の態度が伴わないと、悪く伝わる可能性があります。
「小さな幸せ」
小さいけれど、鮮やかに咲く姿から付いた花言葉です。
配偶者に日常的に贈るのに向いています。
遠距離恋愛などで、たまにしか会えない恋人には、「あまり嬉しがっていない」と伝わるため不向きです。
「誠実」
どんな場所でも手抜きせず花を付ける様子から付いた花言葉です。
もう1つ由来として考えられるのは、「スミレ」の語源です。
「スミレ」の名は「墨入れ」に形が似ている事から付いたと言われています。
墨入れは墨壺とも呼ばれ、墨が染み込んだ糸をピンと張り、木材に直線の印を付ける事が出来るのです。
真っ直ぐな線や正確な仕事ぶりが、「誠実」と繋がります。
言動に嘘がなく、仕事を正確に仕上げる友人や同僚に向きます。
尚、仕事が出来ない事を正直に報告するだけの人は、誠実とは言えません。
「謙虚」
「スミレ」の小ささと、隙間でも咲く様子から付いた花言葉です。
控えめながらきちんと仕事をこなす友人や同僚に向きます。
他人に仕事を押しつけて、自分は何もしない人には当てはまりません。
「スミレ(菫)」の色別花言葉
紫のイメージが強い「スミレ」ですが、幾つかの色があり、それぞれに花言葉が付いているので、見ていきましょう。
紫の「スミレ(菫)」の花言葉
「貞節」「愛」があります。
高貴な色である紫と「スミレ」の下にも顔を向ける姿から、高潔でありつつ愛情溢れる様子がイメージしやすい花言葉です。
良い意味ですが少々大袈裟なので、気心の知れた友人に贈るのが丁度良いでしょう。
白い「スミレ(菫)」の花言葉
「あどけない恋」「無邪気な恋」「純潔」があります。
何にも染まっていない純真さから連想されたものです。
年下の恋人には一応向きますが、本気でそう思う事は避けましょう。
黄色い「スミレ(菫)」の花言葉
「田園の幸福」「つつましい喜び」です。
太陽の下で咲く「スミレ」がイメージできる花言葉です。
あなたが農家出身なら、地元の友人に贈ると良いでしょう。
都市生活者が配偶者に贈ると、「退職して田舎に引っ越したいと言い出すのでは?」と、警戒されます。
ピンクの「スミレ(菫)」の花言葉
「希望」があります。
ピンクの柔らかく温かいイメージから、希望溢れる未来がイメージされたものです。
通常、誰にでも喜ばれるでしょう。
まとめ
「スミレ」は有り触れた花で、目に留める事もないかも知れません。
花言葉を知っていれば、興味を深め、存在に気づき、その可愛らしさを愛でる事もできます。
景色に色を足してくれる花言葉を、是非心に留め置いて下さい。