「スカビオサ」はマツムシソウ科マツムシソウ属の越年草または多年草です。
日本の固有種であるマツムシソウか、近縁種のセイヨウマツムシソウを指します。
北海道から九州にかけて分布し、山地の草原で生育します。
花色は紫の他多数で、花期は8月から10月です。
今回は、「スカビオサ」の花言葉について解説します。
「スカビオサ」の花言葉
「風情」「魅力」「不幸な愛」が共通する花言葉です。
悪い意味があるため、贈る時は充分吟味する必要があります。
「風情」
風情ある秋の風景や、虫の音として名高い、「マツムシソウ」の別名から連想される花言葉です。
風流を好む友人や親族に贈るのに向く花言葉です。
秋の句会の会場に飾ったり、骨董品や和服の売り場ディスプレイに使うのにも使えます。
部屋に飾り、移り変わる季節に思いを馳せるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、秋以外の時期です。
風情は季節感が重要なため、他の季節にあっても風情を表す事になりません。
元気で騒がしい、おおよそ秋の雰囲気と合わない人には向きません。
尚、古名の「マツムシ」と「スズムシ」は逆なので、マツムシの声という表現は普通スズムシの声を指します。
「魅力」
花の姿そのものから付いた花言葉です。
魅力溢れる友人や恋人などに贈るのに向きます。
「不幸な愛」
青い「スカビオサ」を、夫が死んだ妻(未亡人)に贈るのに向くという西洋の発想から付いた花言葉です。
意味は葬儀向きですが、そういう場はキクなどの定番にしておいた方が無難です。
「スカビオサ」の色別花言葉
「スカビオサ」には色別の花言葉が付いているため、見ていきましょう。
紫色の「スカビオサ」の花言葉
「私はすべてを失った」「未亡人」があります。
共通の花言葉にもある通り、夫が死んだ妻のイメージです。
意味が悪く日本で誰かに贈るには向きません。
創作の雰囲気作りで採り入れる事は出来ます。
青い「スカビオサ」の花言葉
「悲しむ花嫁」「朝の花嫁」こちらも、未亡人由来の花言葉です。
「朝」はアメリカの花屋さんの発案です。
「悲しむ花嫁」は、英語で「murning・bride(喪に服す花嫁)」ですが、この「murning」を「morning(朝)」と言い換えてイメージアップを図ったのです。
残念ながら、両方の花言葉が残ったため、良い印象になったとは言えません。
赤い「スカビオサ」の花言葉
「感じやすい心」があります。
赤は情熱など、感情に関わる色のため、この花言葉となりました。
感受性に優れた友人に贈るのに向きます。
ピンクの「スカビオサ」の花言葉
「悲哀の心」といいます。
優しく柔らかな色合いから、悲嘆に暮れる人を包み込む印象です。
悲しみから立ち直っていない人に、寄り添う気持ちを伝える時に合います。
黄色い「スカビオサ」の花言葉
「再起」といいます。
黄色は太陽をイメージさせる色です。
太陽は沈んでもまた昇る事から、しばしば再生の象徴とされます。
悲しみに暮れる人に、暫し同情した後、立ち直るきっかけとして贈ると良いでしょう。
まとめ
「スカビオサ」は美しく、様々な色がある花です。
花言葉を知っていれば、その深い意味を知る事も出来るでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。