「スイセン(水仙)」はヒガンバナ科「スイセン」属の総称です。
地中海沿岸原産で、日本へは平安時代末期に「ニホンズイセン」が渡来しています。
関東地方以西の海岸近くで、比較的温かく湿り気のある場所で生育します。
花は横向きで様々な色があり、花期は12月から5月です。
今回は、「スイセン」の花言葉について解説します。
「スイセン(水仙)」の花言葉
「自己愛」「神秘」が共通する花言葉です。
あまり良くない意味でも使われるため、人に贈る時は意図を正しく伝えましょう。
「自己愛」
古代ギリシャ神話が由来の花言葉です。
ナルキッソスと呼ばれる大変な美少年がいましたが、森の妖精であるエーコーを傷つけたため、女神ネメシスにより「自分しか愛せなくなる」という罰を与えられました。
ナルキッソスはこの罰により、水に映った自分の姿から離れられず、そのまま死んだ後「スイセン」の花となったのです。
これがナルシストの語源で、花言葉の由来です。
悪口になりがちな言葉ですが、プライドと実力を兼ね備えた友人に贈るのには向きます。
「神秘」
古代ギリシャのナルキッソスのエピソードも神秘的なものですが、中国でも「水にある仙人」を指し、幸運を呼ぶ花とも呼ばれ、やはり神秘的なものとして扱われます。
ミステリアスな魅力を備えた友人や恋人に贈るのに向く花言葉です。
占い師などの仕事に従事する人にも向くでしょう。
逆に、超自然的な事を好まない人には合いません。
「スイセン(水仙)」の色別花言葉
「スイセン」には色によって異なる花言葉が付いているので、見ていきましょう。
白い「スイセン(水仙)」の花言葉
「尊敬」です。
ラッパ「スイセン」の花言葉として挙げられる事もあります。
何者にも染まらない白は、尊敬されるべき神聖さや気高い精神を連想させます。
親や恩師などに贈るのに向くでしょう。
黄色い「スイセン(水仙)」の花言葉
「私のもとへ帰って」「もう一度愛して欲しい」があります。
古代ギリシャ神話由来の花言葉です。
冥界の王ハデスが、女神ペルセポネに一目惚れし、花摘みをしている時にさらってしまいました。
現場に残っていたのが黄色い「スイセン」だったのです。
その後、母である女神デメテルが世界中を探してペルセポネと再会出来るのですが、それは別のお話です。
破局した恋人に贈るなら意味は合いますが、マイナスからのスタートよりは、新しい相手に切り替えた方がスムーズに物事は運ぶでしょう。
オレンジの「スイセン(水仙)」の花言葉
「希望」「春の訪れ」です。
春先に咲く性質に加え、暖かい陽の光を思わせる色から想像しやすい花言葉です。
進学や就職など、新たな生活を迎える友人や子供に贈るのに向いています。
恋人に贈るのも意味が合うでしょう。
逆に不幸な事があった直後の相手には、受け入れて貰うのは難しい花言葉です。
ピンクの「スイセン(水仙)」の花言葉
「上品な」と言います。
柔らかなイメージのピンクの花には、しばしば付く花言葉です。
物腰が上品な友人に贈るのに向きます。
下品な人には合いませんが、改善しようと思っているならば、エールとして贈っても良いでしょう。
まとめ
「スイセン」は古くから親しまれている、花も葉も美しい植物です。
花言葉を知っていれば、その奥深さをより楽しむ事が出来るでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。