「シモツケソウ」という花をご存じですか。
日本原産のバラ科シモツケソウ属に分類される多年草で、夏期に小さな愛らしい花を固まって咲かせます。
名前も花もよく似た「シモツケ」という樹木もあり、区別するため別名「クサシモツケ」とも呼ばれます。
今回はそんな「シモツケソウ」の花言葉をご紹介します。
「シモツケソウ」の花言葉「控えめな可愛さ」
「シモツケソウ」の花言葉ひとつめは「控えめな可愛さ」です。
「シモツケソウ」は赤やピンク、白の5mmほどの小さな花を密集して付け、それぞれ雄蕊が飛び出しているためふわふわと霞むような印象です。
そんな愛らしさから「控えめな可愛さ」という花言葉が付きました。
関東以西の山地や高原でよく群生して咲くため、その可憐な姿は夏山の登山者の目を楽しませてくれています。
「シモツケソウ」の花言葉「純情」
「シモツケソウ」の花言葉ふたつめは「純情」です。
小さくいとけない花が集まって咲くようすと、醸し出す甘い香りから「純情」という花言葉が与えられました。
遠くから見るとひとつの大きな花のようですが、近付いてよく見るとひとつひとつの花が精いっぱい蕊を伸ばして咲いていることが分かります。
そんな「シモツケソウ」の小さな花は、見るだけで心を純粋にしてくれる効果があるのかもしれません。
「シモツケソウ」の花言葉「穏やか」
「シモツケソウ」の花言葉にはもうひとつ「穏やか」というものがあります。
これは「シモツケソウ」の見るだけで心が和むような柔らかな花の姿から付けられました。
ですが、意外にも「シモツケソウ」は茎に棘を持っています。
近づきすぎて刺されないようくれぐれもご注意ください。
「シモツケソウ」の豆知識
「シモツケソウ」とよく似た木の「シモツケ」は、好む環境も似ているため隣りあって咲いていることもあり、混合されやすい植物です。
違いは「シモツケソウ」は草花に分類されており、葉がカエデのように分かれていて、花の咲き方に高さがあります。
比べて「シモツケ」は樹木に分類され葉は涙滴型に近く、花は水平に広がって咲きます。
よく似た「シモツケソウ」と「シモツケ」、見かけたら上記の特徴で見分けてみてくださいね。
まとめ
「シモツケソウ」その可愛らしさのせいか鹿の大好物となり、現在西日本の多くで絶滅危惧種に指定されています。
山野で見かけても採取は控え、そっとその愛らしい花を見守ってあげてください。