「サンキライ」という木をご存じですか。
別名「サルトリイバラ」とも言い、中国、朝鮮半島、日本が原産地のサルトリイバラ科シオデ属の蔓性落葉低木です。
棘のある蔓であちこちに巻き付きながら成長し、秋にナナカマドに似た小さく赤い実を付けます。
今回はそんな「サンキライ」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「サンキライ(山帰来)」の花言葉「不屈の精神」
「サンキライ」の花言葉ひとつめは「不屈の精神」です。
「サンキライ」は繁殖力が強く、つぎつぎ蔓を伸ばして周りの木々を覆うほどに成長するものも。
どんな環境にも挫けないその姿から「不屈の精神」という花言葉が与えられました。
丈夫で育てやすいため、支柱などで支えれば鉢植えでも育てることができます。
「不屈の精神」を手に入れたい方は「サンキライ」の木を育ててみてはいかがでしょうか。
「サンキライ(山帰来)」の花言葉「元気になる」
「サンキライ」は中国で古くから皮膚病の生薬として活用されていました。
膿を排出する作用があるとされ、ニキビや腫れ物の薬となる他に、リウマチや神経痛、風邪や解熱にも処方されていたそうです。
それほど高い薬効を持つ「サンキライ」に「元気になる」という花言葉が付けられたのも当然のことと言えるでしょう。
元気を出したいとき、「サンキライ」の木はきっとあなたの眠れるパワーを引き出してくれるはずです。
「サンキライ(山帰来)」の花言葉「屈強」
「サンキライ」には「屈強」という花言葉もあります。
とても丈夫で繁殖力が強い性質から付けられました。
蔓には小さい棘があり、そんなところも「屈強」に見えたのかもしれません。
とても頼りがいのある花言葉ですが、お庭に地植えする際はその強い生命力で他の植物や建物に絡みつかないよう、場所に十分注意してください。
「サンキライ(山帰来)」の名前の由来
「サンキライ」は漢字で書くと「山帰来」となります。
これは重い病気になった人が山に置き去りにされたあと、「サンキライ」の実を食べて全快し、無事に山から帰ってきたという言い伝えから付けられました。
それほど強い薬効があると信じられていたことがわかるネーミングです。
また別名の「サルトリイバラ」は、棘のある蔓が茨に似ており、猿でもこれに掛かると動けなくなってしまうから。
ですが茨より控えめな棘ですので、実際に猿が捕らえられることはほぼないと言えるでしょう。
まとめ
「サンキライ」の実はドライフラワーにしても鮮やかな赤い色を保つため、近年ではクリスマスリースの花材として非常に人気があります。
3本ほどを丸く結わえるだけでオリジナルリースが完成しますので、「サンキライ」を入手したらぜひチャレンジしてみてください。