「コバノガマズミ(小葉蒲染)」はスイカズラ科ガマズミ属の低木です。
関東以西の本州、四国、九州に分布しており、日当たりの良い丘陵やまばらな林などの環境を好みます。
名前の由来は葉が小さなガマズミであることから。
ちなみにガマズミの名前の由来についてはいくつかの説があり、はっきりとしたことは分かっていません。
具体的には鎌(ガマ)の柄に用いられる、酸っぱい実(ズミ)を付ける木であるからとも、桃の木信仰と関係がある「神の実」であるからとも、「噛み酢実」が転じたものとも言われています。
また「コバノガマズミ」の花は白くて小さく、大きさは5mmほどです。
しかし多数の花が密集して丸い塊を作るので、遠目にはそれが1つの大きな花のように見えることもあるでしょう。
開花期は4~5月です。
「コバノガマズミ」の花言葉
「コバノガマズミ」の花言葉は「無視したら私は死にます」です。
これは仲間であるガマズミと共通の花言葉であり、またガマズミは他にも「私を無視しないで」「愛は死より強し」といった花言葉を持っています。
「コバノガマズミ」やガマズミがなぜこのような花言葉を持っているのかは不明です。
しかし愛と死を結びつける傾向や相手に振り向いてほしいという想いの強さから、何らかの悲劇的なラブストーリーの要素がある神話や伝承などに由来している可能性が考えられます。
「コバノガマズミ」の豆知識
「コバノガマズミ」はガマズミ同様、その実や木材が様々な用途に利用されてきました。
例えば丸くて赤い実はそのまま食べることもできますが、苦みもあるため果実酒にされます。
また実を染め物に使うと発色は赤がかったベージュといった塩梅に。
さらに今では市場においてガマズミジュース、ガマズミシロップ、ガマズミゼリーなどといった商品も購入することができます。
加えて最近では庭木として扱われる例も増えているのだとか。
最大でも4mほどとあまり大きくならず、暑さにも寒さにも強いのであまり手はかかりません。
まとめ
「コバノガマズミ」は葉の小さいガマズミの仲間です。
ガマズミ同様実や木材が様々な用途に利用されています。
花は白くて小さく、大きさは5mmほど。
花言葉は「無視したら私は死にます」です。
とても重い花言葉なのでそれを込めて贈ることはまず無いでしょうが、ネット上ではしばしばインパクトのある花言葉の1つとして紹介されることもあります。