「コバギボウシ」(小葉擬宝珠)はユリ科キボウシ属の多年草です。
北海道から九州にかけて分布し、日当たりの良い湿原などで生育します。
花は淡紫から濃紫色で、花期は7月から9月です。
今回は「コバギボウシ」の花言葉について、解説します。
「コバギボウシ(小葉擬宝珠)」の花言葉
「静かな人」「静寂」「沈静」「変わらない思い」があります。
良い意味にもあまり良くない意味にも取る事が出来る為、相手や場面を選ぶ花言葉です。
「静かな人」
すらりとした茎と、気品を表す紫の花がうつむいて咲く姿が、物静かな人を連想させる事から付いた花言葉です。
物静かながら言うべき事はきちんと言える友人や恋人などに向く花言葉です。
口数が多すぎると感じた時、スマホの待ち受けにして自分を戒めるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、黙ったら負けと思っている人です。
静かにする事のデメリットをやかましく主張するでしょう。
また、単に気弱で何も発言出来ないだけの人には、悪口になるので使えません。
「静寂」
同じく静けさを感じさせる花姿から連想出来る花言葉です。
静けさを好む友人に贈るのに向きます。
市街地から離れたホテルの予約サイトのデザインに使い、そこがむしろメリットであると宣伝してみるのも良いでしょう。
この花言葉が合わない人は、静かな状況が落ち着ず、話を始めるです。
自分の行動が咎められているのかと気を悪くしかねません。
「沈静」
静かな雰囲気は、周りを連鎖的に静かにさせる事があります。
そんなところから付いた花言葉です。
賑やかすぎる友人に、ツッコミとして贈るのに向いています。
この花言葉が向いていないのは、関係の浅い相手です。
「静かである」という状態ではなく「静かにさせるする」というニュアンスが出るため、「なんであなたに行動を指示されるのか?」と、反発を抱かれる可能性があります。
「変わらない思い」
「コバギボウシ」はドイツの博物学者フィリップ・シーボルトがヨーロッパに紹介した植物の1つである事から、「シーボルディ」の種小名が付いています。
彼は来日時に日本女性と結婚しましたが、その後スパイ容疑で日本から追放されました。
けれど帰国後も彼女への想いは消えなかった事から、彼がヨーロッパに紹介した花には、しばしばこのような花言葉が付きます。
仲の良い配偶者同士で贈り合うのに向く花言葉です。
長く続けている趣味を持つ友人にも良いでしょう。
「コバギボウシ(小葉擬宝珠)」の豆知識
「コバギボウシ」は漢字で「小葉擬宝珠」と書き、「ギボウシ(擬宝珠)」の小さい品種を意味します。
擬宝珠とは、橋の欄干の飾りの玉葱のような形をした飾りで「ぎぼし」や「ぎぼうしゅ」と読みます。
ギボウシの蕾の形が擬宝珠に似ている事が名前の由来です。
では、擬宝珠が「擬」している「宝珠」は何なのかと言えば、釈迦の骨壺とも、龍神の頭から出てたものとも言われますが、分かりやすいのはお地蔵様です。
お地蔵様が錫杖と反対側の手(一般的には左手)に持っている玉が宝珠です。
苦しむ人のところまで錫杖をついて旅をしてでも訪れ、宝珠の力で思いのままに宝を出して救う事を示しています。
まとめ
「コバギボウシ」は美しい花を咲かせます。
花言葉を知っていれば、更にその静謐とした雰囲気を感じられるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。