「コシロネ(小白根)」はシソ科シロネ属の多年草です。
名前に表れている通り根が真っ白いのが特徴で、太くなった根茎や葉などは食用、薬用とされることもあります。
別名は「サルダヒコ」「イヌシロネ」。
「サルダヒコ」は日本神話に登場する猿田彦大神に由来すると考えられますが、この名前が付いた理由は分かっていません。
また「イヌシロネ」と呼ばれるのは同じ仲間であるシロネより利用が少ないからだと考えられます。
「コシロネ(小白根)」の花は葉の根本に何個か集まって付く特性があり、色は白。
開花期は8~10月です。
「コシロネ(小白根)」の花言葉
「コシロネ(小白根)」に花言葉はありません。
それどころかシロネ属の仲間全てに花言葉が与えられていません。
日本においては北海道、本州、四国、九州と広域に分布しているものの、湿地や沼地のような環境を好むためあまり個体数が多くないということがその理由の1つである可能性があります。
また現在においては一部都道府県において絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されているということも相まって、生で見ることは比較的難しいでしょう。
それはさておき、薬効がある植物の場合はその薬効から花言葉が定められることが多いです。
そして、「コシロネ(小白根)」の薬効は月経痛や腰痛の軽減、打撲や捻挫、内出血の改善など。
血の滞りを解消する効果があるとされており、腫れ物などにも使われるそうです。
このことから花言葉を与えるならば「健康」「治癒」「浄化」などが良いと考えられます。
「コシロネ(小白根)」の豆知識
シロネ属の仲間の中で、主に食用・薬用にされるのはシロネです。
掘り出した根茎を塩茹でにしてサラダ、酢味噌、天ぷらなどにするほか、すり潰した葉や干した全草を月経不順や腫れ物などの薬にします。
一方「コシロネ(小白根)」は中国の一部地方などにおいてシロネの代用として利用されるくらいで、あまり人間と関わりがあるとは言えない状況です。
もっとも、個体数が多くない以上それが適正なのでしょうが。
また「コシロネ(小白根)」よりも小さく、茎の分岐が多いものを「ヒメサルダヒコ」と呼んで区別することもあれば、しないこともあります。
まとめ
「コシロネ(小白根)」は薬草として用いられるシロネの仲間で、名前通り真っ白な根を持ちます。
別名は「サルダヒコ」「イヌシロネ」。
また「ヒメサルダヒコ」の変種と扱われることもあれば、「ヒメサルダヒコ」と特に区別されないこともあります。
花は葉の根本に集まって付く小さなもので、色は白。
花言葉はその薬効から「健康」「治癒」「浄化」です。