漢方薬として利用される「コガネバナ」(黄金花)は、シソ科タツナミソウ属の多年草です。
モンゴルから朝鮮半島と極東ロシアにかけて分布し、日本では江戸時代に朝鮮経由で初めて種子が持ち込まれ、江戸の小石川養生所で栽培が始まり、その後奈良県や群馬県に広まりました。
7月から9月頃に、花穂をつけ青紫色の花を咲かせます。
今回は、「コガネバナ」の花言葉について解説します。
「コガネバナ(黄金花)」の花言葉
「ひそかな輝き」です。
そもそも「コガネバナ」という花は、「黄金花」と書くのに実際の花は青紫色でどこにも黄金を思わせるものが見えません。
実際地上部分には何もなく、根を掘り出して切って初めて、鮮やかな黄金色が現れるのです。
その隠され方は正しく埋蔵金と言った風情で、この花言葉がきちんと性質を言い当てている事が分かります。
伸びしろの大きい才能や磨けば光る美しさを持った友人や後輩などに贈るのに向いています。
栗入り最中や、ダイヤ入りのサンドペーパーのパッケージデザインなどにも使えそうです。
スマホの待ち受けにして、自分の伸ばせる才能を意識してみるのも良いでしょう。
この花言葉が向いていないのは、隠し事や後ろめたい事を共有している相手です。
忘れたいものを殊更に持ち出しているようで、互いに嫌な気分になってしまうでしょう。
また、どうしても「その輝きに気付く、より優れた自分」というニュアンスが伴う為、上司など目上の人に対して使うと、上から目線で感じが悪い印象を与えてしまいます。
その場で怒られなくても、昇進や昇給、転勤など、ここ一番でマイナス調整が入り、同僚に置いていかれる遠因になります。
「コガネバナ(黄金花)」の豆知識
「コガネバナ」の特徴的な根は、生薬として利用できます。
根の周囲を取り除き乾燥させたものを「オウゴン」と呼びます。
残念ながら「黄金」ではなく、「黄」、「今」に草冠を付けた文字を使います。
薬効は解熱、消炎、止血などがあり、鳩尾辺りのつかえを治すとされ、膨満感、嘔吐、下痢にも効果が認められています。
効果の高さからオウゴンは多くの漢方薬に配合されるのですが、副作用として肝障害や間質性肺炎を起こすことがあります。
肝障害の頻度は1~2%程度、間質性肺炎は0. 004%(10万人に4人)程度とされます。
作用と副作用は量と目的で調整されるもので、過度に恐れるものではありませんが、漢方薬にも副作用がある事をよく理解し、素人判断で利用しない事が重要です。
まとめ
「コガネバナ」は鮮やかな美しい花です。
花言葉を知っていれば、より興味深く観察出来るでしょう。
花を多面的に見せてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。