「コアジサイ」は別名シバアジサイと呼ばれる関東以西の本州、四国、九州に分布するアジサイの仲間で、アジサイの中でも非常に珍しい香りを持つ花です。
薄紫色で、爽やかな甘い芳香を持つ「コアジサイ」は目でも、鼻でも楽しむことが出来ます。
今回はそんな可憐な「コアジサイ」の花言葉について詳しく説明していきます。
「コアジサイ」の特徴
花言葉について解説する前に、「コアジサイ」の特徴について、一般的なアジサイと比較しながら説明していきます。
「コアジサイ」はアジサイと名前がついておおり、アジサイ科アジサイ属に属しますが、アジサイの特徴である装飾花がありません。
アジサイの花に見える部分は全て花ではなく装飾花です。
この装飾花があることでアジサイはボリュームタップリの花に見えるのですが、装飾花を持たない「コアジサイ」は見た目が一般的な紫陽花に比べると控えめです。
また「コアジサイ」の名前からも分かるように、背丈は1mほどにしかならず、花一つ一つは直径5mmほどで、手毬状の花のかたまりは直径5cmほどの小さな見た目をしています。
「コアジサイ」の花言葉と由来
「コアジサイ」の花言葉は「忍耐強い愛」です。
「コアジサイ」は園芸用として楽しむことができるほか、生命力が強く、日本の山林にも自生しています。
開花時期は、6月から7月の梅雨時期で、半日陰から日陰を好んで咲く花です。
じめっとした時期に薄暗い山の中に咲く可憐な「コアジサイ」の姿は、まるで誰か想い人をひっそりと待っているようにも見えます。
また、「コアジサイ」の花はすぐ萎むのではなく、一度花を咲かせると長い間花を咲かせ続ける特徴も持っています。
このように、ひっそりと可憐な花を咲けせる姿や、長く花を咲かせ続ける「コアジサイ」の姿から「忍耐強い愛」という言葉が生まれたようです。
「コアジサイ」の豆知識
「コアジサイ」は冬になると葉を落とし、初夏にまた花を咲かせる落葉低木に分類されます。
可憐な花を楽しむことができる「コアジサイ」は、秋になると紅葉で私たちを楽しませてくれるのです。
樹高が低いため、関東以西の群生地ではまるで黄色い絨毯をひいたような景色を味わうことが出来ます。
まとめ
「コアジサイ」は初夏、秋と季節ごとに魅せる印象を変えてくる植物です。
日本在来種の一つでもあることから、花の存在自体からも和の雰囲気を感じることが出来ます。
香りも良く、花持ちもいいので贈り物の参考になさってください。