「クロモジ」はクスノキ科クロモジ属に分類される日本原産の植物です。
木の皮に黒い斑点がある様が木に黒い文字を書いたようだ、ということで「クロモジ」と名付けられたとされています。
ここではこの「クロモジ」の花言葉について解説していきます。
「クロモジ」の花言葉
「クロモジ」の開花時期は3月から4月。
葉が出始める頃、黄緑色の小さな花を多数つけます。
雌雄異株(しゆういしゅ)で、雄株には雄花、雌株には雌花をつけますが、雄花、雌花に見た目の差異はほとんどありません。
9月から10月頃、5から6㎜ほどの黒い果実を結実させます。
そんな「クロモジ」の花言葉は「誠実」、「誠実で控えめ」です。
これらの花言葉にはどんな由来があるのでしょうか。
「クロモジ」の花言葉「誠実」
「クロモジ」は多くの薬効を含む植物です。
「クロモジ」は英名ではSpicebush(スパイスブッシュ)と呼ばれていますが、そのスパイスの名前の通り、樹皮から香りの良い油を取ることが出来ます。
香水や香料の原料として利用され、「クロモジ」の香り成分の一つであるリナロールには、心を落ち着かせリラックス効果があるとされています。
また、肌を引き締めながら、肌の弾力の回復を助けるゲラニオール、喉の炎症を抑え、免疫を調整してくれるシオネールなどといった成分も香りに含まれるので、「クロモジ」の香りの効果は多岐にわたります。
そうした生活の役に立つ誠実な植物である、ということから「誠実」という花言葉が生まれたようです。
「クロモジ」の花言葉「誠実で控えめ」
「クロモジ」には「誠実で控えめ」という花言葉も持ち合わせています。
多岐にわたる効能を持つ「クロモジ」ですが、春先にかけて開花する花自体は実の大きさから想像できるように非常に小さく、そして色も黄緑色と葉に似た色をしています。
生活の役に立ち、誠意実な役割を果たしてくれるにもかかわらず、目立つことなく控えめに花をつける様から「誠実で控えめ」という花言葉がつけられたと言われます。
「クロモジ」の豆知識
茶道を嗜む方は、「クロモジ」がお抹茶をいただく前に出される和菓子を切って口に運ぶための黒文字、黒文字楊枝の材料であることはご存知ですね。
これは「クロモジ」が持つ殺菌作用が生かされている用途の一つです。
また、「クロモジ」の葉や枝はよく洗って乾燥させることで、リラックス効果を持つお茶として楽しむこともできます。
「クロモジ」の用途は多岐にわたるので、是非楽しんでみてください。
まとめ
「クロモジ」は生活の多くの場面で役に立つ、誠実な植物です。
「クロモジ」に心を添えて贈られる際には、是非参考になさってください。