秋の七草に含まれる「クズ」はマメ科「クズ」属の多年草です。
北海道から九州、海外では中国、フィリピン、インドネシアの温帯域・暖帯域に分布します。
山野や土手、荒れ地に自生し、つるは10m以上に伸び、根元は木質化して地下では1. 5mほどの長芋状の根を作ります。
花期は8月から9月です。
今回は「クズ」の花言葉について解説します。
「クズ」の花言葉
「努力」「治癒」などがあります。
どちらも良い意味の言葉で、大抵の場合に使う事ができます。
詳しく知る事で、より相手に合わせられるでしょう。
「努力」
しっかりと根を張り、簡単には抜けない丈夫さから付いた花言葉です。
「根気」「芯の強さ」も同じ由来です。
努力を続ける強さを持つ友人や配偶者、子供などに贈るのに向いています。
会社に植えてシンボルにしても良いでしょう。
スマホの待ち受けにして、くじけない心を持とうと心がけるのにも合います。
努力は誰でも大なり小なり行っている事なので、この花言葉が本当の意味で合わない人というのはいません。
ただ、難病や障害など、自分の努力ではどうしようもない困難を背負って間のない人には配慮が必要です。
自分の中で折り合いを付けて、立ち向かう意志を固めているなら良いのですが、そうでない時はエールとしては受け取れず、ただ追い詰められたような気分になってしまうでしょう。
「治癒」
「葛根湯」という有名な薬がありますが、これが「クズ」の根を使った漢方薬です。
このように薬としての用途がある事からついた花言葉です。
同じ由来で「活力」「快活」があります。
人を癒やし元気を与えてくれる薬箱のような友人、恋人、配偶者などに贈るのに向いた花言葉です。
医療機器メーカーや、マッサージ業者などのイメージとしても使えます。
自宅で育てて、心が傷ついた時に対話して気晴らしするのも良いでしょう。
この花言葉が向いていない相手はほとんどいませんが、唯一抑鬱状態の人には向きません。
活力のない現状を責め立てられていると感じてしまう為です。
「クズ」の豆知識
その繁殖力の高さから、「クズ」は「世界の侵略的外来種ワースト100」に入れられました。
「クズ」は本来地上部分が枯れて冬を越すのですが、暖かい地方では枯れずに伸び続けてしまいます。
このため、北アメリカ南東部で、駆除困難な面積が「クズ」に覆われています。
人間の手で緑化の為に植えられた「クズ」が、期待通りに働いて地面を緑で覆ったのに、「南部をのみ込んだツル」として忌み嫌われている訳です。
まとめ
「クズ」はあちこちで見かけられる植物です。
花言葉を知っていれば、それを見分けて観察する事もできるでしょう。
風景の解像度を高めてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。