「キルタンツス」という花をご存じですか。
別名「ファイアーリリー」、「笛吹水仙」とも言い、その名のとおりスイセンに似た花を付けるヒガンバナ科キルタンツス属の球根性の多年草です。
南アフリカ原産で、3月から4月にフルーツのような良い香りの花を咲かせます。
今回はそんな「キルタンツス」の花言葉について、詳しく見ていきましょう。
「キルタンツス」の花言葉「隠れた魅力」
「キルタンツス」の花言葉ひとつめは「隠れた魅力」、または「屈折した魅力」です。
「キルタンツス」の花筒は長く伸びる性質を持つため、花の重さから少し下向きに湾曲して咲きます。
その、少し曲がって咲くように見える姿からこの花言葉が付けられました。
ユニークなセンスを持つ友人にこの花言葉を添えれば、くすりと笑ってもらえる贈り物になるでしょう。
「キルタンツス」の花言葉「恥ずかしがり屋」
「キルタンツス」の花言葉ふたつめは「恥ずかしがり屋」です。
スイセンよりも小さく、細く首を伸ばして俯くような「キルタンツス」の花の姿がまるで恥ずかしがっているかのように見えるため付けられました。
はにかむような「キルタンツス」ですが、実は痩せた土でも育ち、半耐寒性で病害虫にも強く手間のかからない植物。
内気な人が隠し持っている芯の強さを感じさせてくれるような花でもあります。
「キルタンツス」の花言葉「ロマンティック」
「キルタンツス」の小ぶりでピンクや乳白色の優しい色合いはうっとりするほど繊細で甘やかに香ります。
人を陶然とさせるような美しさから「ロマンティック」という花言葉が与えられました。
愛の告白や恋人への贈り物に「キルタンツス」はぴったりの花といえるでしょう。
「キルタンツス」の名前の由来
「キルタンツス」とは変わった名前ですが、その由来はギリシャ語から来ています。
花の重みでたわむ特徴から「曲がった」という意味の「kyrtos」と「花」という意味の「anthos」が組み合わされて名付けられました。
「キルタンサス」と呼ばれることもあるようです。
「ファイアーリリー」は原産国の南アフリカで野焼きの後に花を咲かせるところから。
また和名の「笛吹水仙」は、花の姿が笛とスイセンに似ているところから付けられました。
まとめ
まるでガラス細工のスイセンをそっと引き伸ばしたような「キルタンツス」。
冬から初春に咲くものと、夏に咲くものがありますので好みに合わせて選ぶことができます。
控えめで主張が強くないのでフラワーアレンジメントに変化を付けたいときなどにもお勧めです。
愛する人へのプレゼントに、シャイなあの人を元気づける贈り物に、「キルタンツス」の花を選んでみてはいかがでしょうか。