「キバナノコギリソウ(黄花鋸草)」は、キク科ノコギリソウ属の多年草です。
南西アジアから中央アジア原産で、温帯から寒帯の山岳地に自生します。
日本へは明治時代に鑑賞用として持ち込まれました。
花は粒状の黄色い小花が密集して傘状になり、花期は7月から9月です。
今回は、「キバナノコギリソウ」の花言葉について解説します。
「キバナノコギリソウ(黄花鋸草)」の花言葉
「戦い」「指導」「忠実」「頭痛の種」などがあります。
特徴的な言葉が揃い、意味が合う相手へ贈るには向きます。
「戦い」
ノコギリソウ属の学名「アレキア」は、古代ギリシャ神話内の「トロイア戦争」の英雄「アキレウス」から付いた名です。
伝説の中で、アキレウスがノコギリソウを薬草として使ったというのが由来です。
同じ由来で「勇敢」「恋の戦い」「悲嘆を慰める」「治療」などの花言葉も付いています。
困難と闘う人へ贈り元気付けるのに向く花言葉です。
「指導」
黄色い小花がぎっしりと集まって咲く様子から、学校のような指導の場をイメージした花言葉です。
一方、周囲の植物を害虫から守る事ができる、「コンパニオンプランツ」としての効果がある事から、花壇を導く立場というイメージでも合います。
指導力があり、皆に慕われる人へ贈るのに向く花言葉です。
仕事や勉強を教えるのが上手い人にも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、教えたがりで、人の仕事に口出しする人です。
一方的に指図するだけでは、人は導けません。
「忠実」
小花が密集した姿を、忠実な兵士が隊列を組んでいる情景に喩えた花言葉です。
古代ギリシャの戦術は、歩兵が密集して槍と盾を構える「ファランクス」が主力だったため、特にイメージに合います。
指示に忠実、マニュアルに忠実、良心に忠実など、様々な人に合う花言葉です。
この花言葉が合わないのは、軸がぶれている人です。
何か従うのは良いですが、その「何か」が変わってしまうと、忠実さはどこにもありません。
「頭痛の種」
どんなに忠実なメンバーが集まっても、それを指導する立場というのは、常に悩みの多いものです。
集団を率いる辛さを表す花言葉です。
物や金などの悩みというよりも、人間関係の悩みで起こる状況です。
頭痛の種になっている当人に贈るという状況は考え難く、主に頭痛の種を抱えた側の人へ贈り慰めるのに向きます。
「キバナノコギリソウ(黄花鋸草)」の豆知識
「キバナノコギリソウ」の名前の由来は、花が黄色で、葉にノコギリのように細かい切れ込みが入っている事によります。
他に、「イエローヤロウ」の別名があります。
「イエロー」は黄色、「ヤロウ」は「セイヨウノコギリソウ」の英名で、直訳に近い名前です。
まとめ
「キバナノコギリソウ」は大きく存在感のある花です。
花言葉を知り、興味を深めれば、その特徴的な葉や小花の1つずつにも関心が向くでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。