「キヌタソウ」はアカネ科アカネ亜科ヤエムグラ属の多年草です。
本州、四国、九州、海外では中国に分布し、山地の林縁に生育する日本固有種です。
7月から9月にかけて白く小さい花を多数スプレー状に咲かせます。
今回は、「キヌタソウ」の花言葉について解説します。
「キヌタソウ」の花言葉
「淡い夢」といいます。
白い花をまばらに付ける様子を離れて見ると、朝靄か霞のようで、確かに淡く現実的でないもののように見えます。
実在しない架空のキャラクタや歴史上の人物、どう考えても接点のない海外の映画俳優などに、実現はしないと分かっていても恋い焦がれる友人などに贈るのに向く花言葉です。
叶わない初恋なども連想されるため、ティーン向けのやや落ち着いたファッションブランドのイメージにも利用できます。
後一歩、目標を達成せずに終えた偉人や武将に関する創作物に象徴的に出すのも効果的です。
人生に迷う時にスマホの待ち受けにして、かつての実現性度外視、自由な発想で描いた夢を思い出せば、新たな道が開けるかも知れません。
「淡い」という部分には、儚く消えてしまうイメージが付きまとうため、挫折して夢を諦め、それがまだ心の中で整理出来ていない人にも、神経を逆なでするようなものです。
良好な関係を続けたいなら避けた方が良いでしょう。
「キヌタソウ」の豆知識
「キヌタソウ」は漢字で「砧草」と書きます。
砧とは、洗濯の後で使う道具です。
現在のカジュアルな衣類は、洗濯機で洗った後、ある程度皺を伸ばして干せば、そのまま着る事が出来るものがほとんどです。
これは、化学繊維を利用したり糸の構造や織り方を工夫するなど、極めて高い技術の力によって初めて成り立つものなのです。
昔の技術で作られた衣類は、洗えばすぐに縮んで固まってしまいました。
むしろ、布は縮むものだった、と考えた方が良いでしょう。
これを着られるようにするために、生乾きのうちに石の台で叩き、使えるように整えたのです。
この時に使った台が砧です。
砧と「キヌタソウ」の繋がりは曖昧で、果実の姿が木槌に似ていると言えば似ていますが、木槌は砧ではないのです。
まとめ
「キヌタソウ」のおぼろげな姿を見かけた時、花言葉を知っていれば、より興味深く眺められるでしょう。
草花との距離を縮めてくれる花言葉を、是非心に留め置いて下さい。