母の日の定番である「カーネーション」は、ナデシコ科ナデシコ属の多年草です。
南ヨーロッパから西アジアの地中海沿岸原産で、日本には江戸時代初期かそれ以前に持ち込まれました。
今回は「カーネーション」について解説します。
「カーネーション」の花言葉
「無垢で深い愛」が共通する花言葉です。
由来は、アメリカでアンナ・ジャービスという女性が、亡き母を偲んで白い「カーネーション」を日曜学校で贈った事とされます。
これが、母の日に「カーネーション」を贈る由来とも繋がります。
ただ「母の日」自体はそれ以前に起源があり、このエピソードだけで作られた訳ではありません。
母親に贈る他、愛情深い奉仕に従事する友人などにも合う花言葉でしょう。
逆に向いていないのは、関係の浅い相手で「何か過大に期待されているのではないか?」と不信感を与えてしまいます。
「カーネーション」の色別花言葉
「カーネーション」は色別で全く意味の違う花言葉がついていますので、使い分けが肝心です。
赤い「カーネーション」の花言葉
「母への愛」といいます。
母の日で贈られる事から付いた花言葉です。
「母の愛」という言葉もあります。
自分の母や、子供を持った愛情溢れる友人に贈るのに向いています。
当初、白い「カーネーション」が母の日のシンボルとなっていましたが、母の日が普及する中で「母親が健在なら赤、亡くなっていれば白」と提案されました。
その後、「敢えて母の存否をあからさまにして子供を傷つける事もない」として、赤い「カーネーション」で共通となっています。
白い「カーネーション」の花言葉
「尊敬」「亡き母を偲ぶ」「私の愛は生きています」があります。
母の日に、亡くなった母へ贈るという習慣があった際についた花言葉です。
どうしても亡くなった相手に贈るイメージがつくため、生きている人に対しては難しい花です。
ピンクの「カーネーション」の花言葉
「女性の愛」「美しい仕草」「感謝」があります。
可愛らしい色合いと母の日のイメージから付いた花言葉です。
赤い「カーネーション」と混ぜて贈るのも良いでしょう。
黄色い「カーネーション」の花言葉
「軽蔑」といいます。
キリスト教において、裏切り者とされる「イスカリオテのユダ」のイメージカラーが黄色のため、黄色い花にはこういった花言葉が付く事があります。
キリスト教徒以外には関係のない由来ですが、相手の感じ方次第なので、避けるか確認しながら贈るなど配慮しましょう。
紫の「カーネーション」の花言葉
「誇り」「気品」があります。
紫は高貴なイメージの色のため、このような花言葉がつきます。
気品溢れる相手に贈るのに向く花言葉です。
青い「カーネーション」の花言葉
「永遠の幸福」です。
青いバラは存在しないものの代名詞とされていましたが、青い「カーネーション」もまた従来品種にはありませんでした。
けれど、バイオテクノロジーを駆使して1995年に「ムーンダスト」という青い「カーネーション」が開発されました。
「作れたら一生幸せになれるだろう」という開発者の思いからついた花言葉です。
母親の幸せを願い母の日に贈るのにも合いますが、結婚する時の縁起物であるサムシングブルーとしてもピッタリです。
まとめ
「カーネーション」は母の日のイメージで固定されていますが、花言葉を知ればより深く理解する事が出来るでしょう。
花を多面的に見せてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。