ハンゲ(半夏)の名で生薬ともされる「カラスビシャク」は、サトイモ科ハンゲ属の多年草です。
日本では全国的に、海外では中国、朝鮮半島で分布し、日当たりの良い場所であれば道端でも畑でも生え、雑草として扱われる事もあります。
繁殖はムカゴを落とす事で行われ、5月から8月にかけて、仏炎苞と呼ばれる包み込むような形の花を咲かせます。
今回は「カラスビシャク」の花言葉について解説します。
「カラスビシャク」の花言葉
「ガキ大将」「心落ち着けて」があります。
良い意味にも悪い意味にも伝わるため、相手を選ぶ事が肝要です。
「ガキ大将」
その繁殖力で、抜いても抜いても畑に生えてくる憎たらしさから付いた花言葉です。
幼なじみで、今は会社経営などをしている友人に贈るのに向く花言葉です。
キッズ向けのアウトドア用品のイメージなどにも合うでしょう。
部屋に飾れば、子供のような元気さを取り戻せるかも知れません。
向いていないのは、親しくない相手全般です。
良い意味に伝わるのは、心やすい友人と子供だけで、大人に使えば基本的に悪口です。
また、親しい相手でも何かしらリーダー的な属性がない場合は、何の事を言っているのか、と、怪訝な顔をされます。
「心落ち着けて」
「カラスビシャク」の根は、「半夏」という生薬として利用できます。
悪心、嘔吐、消化不良、咳嗽、喀痰、不眠などを鎮めるとされる事から、中国で付いた花言葉とされます。
就職や結婚など重大なライフイベントが近づき、気分が乱高下している友人や家族に対して使うのに向く花言葉です。
リラックス出来る寝具などの売り場イメージにも合います。
花をスマホの待ち受けにして眺め、資格試験や採用面接の前に緊張をほぐすのも良いでしょう。
向いていないのは、元々落ち着いている人や、何か言われると余計に緊張して落ち着かなくなる人です。
そういう人は、その人のペースに任せる方が良い結果に繋がります。
「カラスビシャク」の豆知識
雑節と呼ばれる日本の暦日に、「半夏生(はんげしょう)」という期間があります。
夏至の11日後から始まる5日間を指しましたが、今は7月2日頃となっています。
由来とされるものの1つが、「カラスビシャク」の別名であるハンゲ(半夏)です。
「半夏が生える頃」という意味で、半夏生になったという説と言われています。
地方によっては、半夏生を田植えの終わる時期と絡め、タコやうどん、サバなどを食べるという慣わしがあります。
まとめ
雑草とされる「カラスビシャク」は、特徴的な花を咲かせます。
花言葉を知っていれば、興味深く見る事が出来るでしょう。
有り触れた風景にアクセントを与えてくれる花言葉を是非参考にして下さい。