カッコソウはサクラソウ科サクラソウ属の多年草です。
日本固有種で群馬県の山地にだけ存在する絶滅危惧種です。
5月にサクラソウと似た、花弁に切れ込みの入った紅紫の花を咲かせます。
今回は、カッコソウの花言葉について解説します。
「カッコソウ」の花言葉
「青春のはじまりと悲しみ」「青春の恋」があります。
固有の花言葉はなく、サクラソウ属に共通する花言葉だけになります。
悪い意味ではありませんが、相手を限定する花言葉です。
絶滅危惧種のため、花を贈る事は出来ませんが、画像として使う事は出来ます。
「青春のはじまりと悲しみ」
夏の盛りを迎える前に散ってしまう事から付いた花言葉です。
失恋に落ち込む友人に、共感の意味で贈るのに向いています。
創作で、作品世界のイメージ付けに使うのも良いでしょう。
待ち受けにして、若い頃の感性を思い出すのにも役立ちます。
逆に合わないのは、親目線で子供に対して使う事です。
先達として助言したい気持ちにはなるでしょうが、青春時代は親との距離を一番取りたがる頃なので、思ったような反応は得られないでしょう。
「青春の恋」
こちらも春に咲き、散り急ぐ花の様子からイメージ出来る花言葉です。
学生時代なら恋人へ贈るのに合う花言葉です。
ティーン向けのファッションアイテムや、デオドラント商品などのイメージにも向きます。
この花言葉が合いそうで合わないのは、大人になった後の恋人や配偶者です。
この花言葉で表現される「恋」は、別れのイメージが付きまといます。
長く付き合い続ける事が前提の相手には、むしろ縁起が悪いものです。
当然、友人への結婚のお祝いにもあまり良くありませんが、学生時代から継続して付き合い、そのままゴールインした場合については、例外的にピッタリ合うでしょう。
「カッコソウ」の豆知識
カッコソウは「勝紅草」と書きます。
これは「勝(すぐ)れた紅色の花を咲かせる」という意味から付いたと言われています。
異説に鼓(つづみ)の一種である「羯鼓」が元になっている、というものがあります。
ただ、江戸時代に既に勝紅草の文字が使われており、カッコソウの形が特に羯鼓に似てもいない事から、否定する意見もあります。
まとめ
カッコソウは姿を消しつつある花です。
花言葉を知れば、より感慨深く見る事が出来るでしょう。
草花をより深く知るきっかけとなる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。