カジカエデはカエデの仲間の一種です。
その葉がカジノキのそれに似ていることからこの名が付きました。
また葉がゴワゴワで厚いことや果実が毛でしっかりと覆われていることからオニモミジとも呼ばれます。
開花期は4~5月。
雌雄異株であり、雄花と雌花では少し異なる性質を持ちますが、釣り鐘に近い形をしている、複数の花がまとまって咲くという点は共通しています。
違いは主にグループごとの花の数。
全体的に雄花の方が5~15個ほどと多く、雌花は3~9個と少ないです。
また雄花は長く垂れ下がることが多いのに対し、雌花はそれほど長くは垂れません。
花の色は雄花・雌花共に赤ですが、全体的に雄花の方が赤が濃く目立つ傾向にあります。
「カジカエデ」の花言葉
カジカエデに花言葉はありません。
一方、カエデには「大切な思い出」「美しい変化」「調和」「豊穣」などの花言葉があります。
その多くが時と共に表情を変える美しい葉に由来しており、またカジカエデもカエデと同様に紅葉するため、カジカエデもカエデと同じ花言葉を持つと考えて良いでしょう。
「カジカエデ」の豆知識
カジカエデは日本固有種です。
自然には本州(宮城県以南)・四国・九州に分布しますが、街路樹や庭木、公園樹として人為的に植えられることもあります。
また木材として優秀であり、机、木箱、家具など様々な用途に利用可能です。
一方で寒さや乾燥に弱い、多くの養分や日光を必要とするなど管理が難しいという側面があり、初心者向けとは言えません。
おまけに条件が揃うと約20mもの高さになることもあるので、十分な場所も必要となります。
余談ですがセイヨウカジカエデ(シカモア)というよく似た仲間も存在しますが、こちらは寒さや塩害、汚染などに強い種です。
名前通り中央ヨーロッパなどに自生しており、またヨーロッパを中心に世界の様々な国において街路樹として盛んに植えられています。
こちらも木材として優秀で、楽器、家具、フローリングなどに使われることが多いです。
まとめ
カジカエデはカジノキのそれに似た葉を持つカエデの仲間です。
小さな釣り鐘状の赤い花がまとまって咲くのが特徴で、花言葉は「大切な思い出」「美しい変化」「調和」「豊穣」など。
また日本固有種であり、暖かく日の当たる場所を好みます。
街路樹や公園樹としてもその姿を見ることができるほか、優秀な木材としても利用可能です。