赤い風船のような果実が可愛い「カガチ」は、ナス科ホオズキ属の一年草で、「ホオズキ」の別名です。
アジア原産で、古い時代に日本に到来し、現在も鑑賞用として栽培されています。
淡黄白色の花が咲いた後、萼が膨れて果実を包み、赤橙色に熟します。
花期は6月から7月です。
今回は、「カガチ」の花言葉について解説します。
「カガチ」の花言葉
「偽り」「頼りない」「自然美」「不思議」などがあります。
少々不穏な意味が混ざるため、贈る時は自分の意図を正しく伝えましょう。
「偽り」
「カガチ」の果実は、一見大きく見えますが、本当の果実はその半分もありません。
そんな性質から付いた花言葉です。
同じ意味で「欺瞞」「欺き」「半信半疑」などの花言葉も付いています。
通常、誰に贈るにも向かない花言葉ですが、創作者には向きます。
彼らは「魅力的な嘘をつく人」なので、意味が合うのです。
但し、創作者の中でも、ノン・フィクション系の人には向きません。
「頼りない」
こちらも果実のイメージで、中までみっしり詰まっているかと思ったら、空気ばかりのようすを、「頼りない」と表現した花言葉です。
悪口になってしまう為、誰かに贈るには向きません。
「自然美」
果実を包む萼は、オレンジに色づき、ぷっくりと膨れ、自然の芸術ともいうべき造形です。
この花言葉は、「カガチ」のそんな姿から付いたものです。
自然体で美しい友人や、自然観察を趣味に持つ人などに贈るのに向きます。
この花言葉が合わないのは、配偶者です。
美しく見えるとしたら、その為の努力があるものです。
そこに、さり気ない感謝と尊敬を贈りましょう。
「不思議」
提灯のような果実の、何とも不思議な姿から付いた花言葉です。
「私を誘って下さい」も、提灯でお迎えに来るイメージが共通します。
不思議な事を好むオカルト好きな友人や恋人を誘うのに向く花言葉です。
この花言葉が合わないのは、恐がりの人です。
「カガチ」の豆知識
「カガチ」とは「輝血」と書きます。
古語のホオズキの呼び名「アカカガチ」が由来です。
『日本書紀』で、ヤマタノオロチが現れる場面に、眼の喩えとして「赤酸醤」の記述があり、「アカカガチ」の読み仮名が付けてあります。
まとめ
「カガチ」は夏の雰囲気を盛り上げてくれる植物です。
花言葉を知れば、深く鑑賞する事ができるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。