太陽を思わせる明るい「オレンジのダリア」は、キク科ダリア属のオレンジ色品種です。
ダリアはメキシコからグアテマラ原産で、高地の植物です。
その後、ヨーロッパで広まり、オランダを経由して、江戸時代に日本に持ち込まれました。
花は、ダリアにしばしば見られるデコラティブ咲きの他にも、一重咲きやポンポン咲きなどがあります。
花期は6月から7月です。
今回は、「オレンジのダリア」の花言葉について解説します。
「オレンジのダリア」の花言葉
「華麗」「威厳」「豊かな愛情」「心機一転」などがあります。
明るい色だけに、良い意味が揃い、悪い意味もないため贈り物に向きます。
「華麗」
ダリアに共通する花言葉で、特にデコラティブ咲きの、花弁が密に付いた豪華なイメージから付いた花言葉です。
「優雅」「気品」も同じ由来です。
華麗な美しさは、周囲の空気も変えてしまいます。
一方、そういった空気感がないのであれば、形だけ真似たものに過ぎません。
内面から出る気品や優雅さを身に付ける努力が必要になります。
華麗で美しい人へ贈り讃えるのに向く花言葉です。
「威厳」
ダリアは、ヨーロッパに渡った後、フランスの上流階級で愛されました。
特に、ナポレオン1世の最初の妻、フランス皇后「ジョゼフィーヌ」が愛した花であった事からイメージされた花言葉です。
「厳格」という花言葉も付いています。
威厳や厳格さは、昨今あまり重視されませんが、これを軽んじる事は、威厳を醸成する為に費やされた時間を軽視する事です。
時間軸で理解する感覚がないと、表面的な浅い見方しか出来ません。
威厳があり、少々取っつきにくい祖父に贈り、昔の話を聞いてみるのも良いでしょう。
「豊かな愛情」
花弁が多く美しい姿から付けされた花言葉です。
また、球根(塊根)を作る事からも「豊か」という言葉がイメージしやすいでしょう。
注がれた愛情に対し「感謝」という花言葉も付いています。
愛情豊かな人は、出し惜しみしません。
誰にでも愛情を注ぎます。
かといって、身近な人をないがしろにしている訳ではありません。
豊かなので、どちらかを増やせばどちらかが減るという事はないのです。
愛情豊かで皆に好かれる人へ贈り、好意を伝えるのに向く花言葉です。
「心機一転」
これが「オレンジのダリア」固有の花言葉です。
先ほどのフランス皇后ジョゼフィーヌのエピソードには続きがあります。
彼女が育てるダリアを欲しがった貴族が、球根を盗み出して自分の庭で増やしてしまったのです。
これに、彼女は大変腹を立て、手引きした庭師を解雇、貴族を追放しました。
ここから、他色のダリアには「裏切り」という花言葉が付きます。
一方、陽の光のような「オレンジのダリア」は、「翌日の太陽を見て怒りが収まった」という意味でこの花言葉になっています。
実際、ジョゼフィーヌは、その後ダリアからすっかり興味を失いました。
気分屋で我が儘とも言えますが、切り替えが早く潔いとも言えるのです。
何かしら気分を切り替えたい時、部屋に飾るのに向く花言葉です。
まとめ
「オレンジのダリア」は、眩しく美しい花です。
花言葉を知れば、一層好ましく感じられるでしょう。
花を彩り良く見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。