オニドコロはヤマノイモ科ヤマノイモ属の多年草です。
日本在来で北海道から九州にかけて、海外では中国、朝鮮半島に分布し、野山や林の周辺で生育します。
6月から7月にかけてツルに連なる形で小さな花を多数咲かせます。
雄と雌があるいわゆる雌雄異株で、雄花は飛び出すような、雌花は垂れ下がるような付き方です。
今回は、オニドコロの花言葉について解説します。
「オニドコロ」の花言葉
「子だくさん」といいます。
花を多数付ける姿から付いた花言葉です。
特に子供の多い友人に贈るのに合う花言葉です。
子供は複数欲しいけれどまだ授かっていないという人に、子宝祈願として贈るのも良いでしょう。
酪農やブリーダーなどの仕事をしている人にも向いています。
逆に向いていないのは、結婚しているけれど、子供が複数欲しい事を特に表明していない人です。
子供を何人作るか、というのは昭和の時代ですら、陰で女性に嫌がられていた話題です。
子供を作らないのか出来ないのか育てる余裕がないのか、様々な事情がある訳で、他人に開示する義務も、他人が口を出して良い理由も何一つありません。
一見良さそうな意味ですが、引っかかる事の多い花言葉です。
くれぐれも気を付けましょう。
「オニドコロ」の豆知識
オニドコロは漢字で「鬼野老」と書きます。
「鬼」は植物だけでなく、昆虫や魚などにも付く言葉です。
標準的な種よりも大きかったり、棘があったり、赤かったり、何かしら鬼を連想させる性質があります。
オニドコロの場合は、大きな葉からの連想です。
そして「野老」の方はいくつかの説があります。
まず音について、1つ目は根に出来る塊を「凝り(とこり)」と呼び、これがトコロになったというもの。
もう1つはインドネシア語のイモの根を意味する「トンコロ」が元になったというもの。
そして漢字に関しては、根茎がヒゲ根だらけで曲がっている様子を、腰が曲がってヒゲだらけの老人に見立て、野に生える事と併せて「野老」と表記した、というものです。
ちなみにトコロというと思い浮かぶのがトコロテンすが、これも固まる性質から「凝り(とこり)」と繋がるようです。
ただし漢字は「心太」で何も重なっておらず、原料となるテングサも海藻で、植物の種類としても全く関係ありません。
まとめ
オニドコロは特徴的な花を付ける野草です。
花言葉を知っていれば、興味を持って見る事が出来るでしょう。
草花との距離を近づける花言葉を、是非参考にして下さい。