オオフタバムグラは北アメリカ原産の一年草で、その名の通り葉が対になって生えることが特徴です。
また真っすぐに伸びて花を咲かせるその姿から「タチフタバムグラ」とも呼ばれます。
花は整った三角形に近い形の花びらが4枚あるように見えるのが特徴。
ところがよく観察すると1つの筒状のものが先っぽで4つに分かれてできたものだと分かります。
カラーバリエーションはピンク、薄紫、白などです。
「オオフタバムグラ」の花言葉
オオフタバムグラに花言葉はありません。
また、同じアカネ科オオフタバムグラ属のメリケンムグラにも花言葉は存在しません。
一方、アカネ科の仲間にはいくつか花言葉を持つものが存在します。
例を挙げるとアカネ科ヤエムグラ属のヤエムグラ(花言葉:抵抗、たくましい生命力)やアカネ科クチナシ属のクチナシ(花言葉:喜びを運ぶ、とても幸せです、優雅、洗練)など。
このうちオオフタバムグラに比較的近い姿形や花、生態を持つのはヤエムグラですが、どちらも荒れ地などに生えるたくましい花なので、あえて花言葉を付けるとするなら「生命力」「我慢強さ」「質実剛健」などがぴったりでしょう。
「オオフタバムグラ」の豆知識
オオフタバムグラは帰化植物(海外から来て日本で野生化したもの)の一種で、日本においては1927年に東京にて初めて確認されました。
現在では沖縄を除く関東以南に分布しており、荒れ地や河川敷、海沿いなどでその姿を見ることができます。
花期は7~9月。
整った形とパステルカラーが美しい花は野草とは思えないくらいの気品を備えていますが、生態系被害防止外来種(元々いた動植物と競合し、被害を与えるもの)に指定されていることもあり、残念ながら園芸分野や市場で見かけることはありません。
余談ですが同じオオフタバムグラ属の仲間、メリケンムグラとは北アメリカ原産、一年草、帰化植物などの共通点がありますが、こちらは日本で確認されたのが1969年と遅く、また白い花を咲かせるのが特徴です。
まとめ
オオフタバムグラは関東以南の荒れ地や河川敷などで見られる野の花です。
そのたくましい様は仲間のヤエムグラなどと同様生命力の強さや我慢強さをイメージさせてくれます。
栽培したり、お店で見かけたりするチャンスはありませんが、夏に外を歩けば空き地や駐車場などでも本種を見つけられる可能性があるでしょう。