オオスギゴケはスギゴケ科スギゴケ属の苔植物(蘚類)です。
北半球の温帯地域に分布し、比較的酸性土壌を好みます。
スギゴケの名は、茎が直立して細い葉が伸びる様がスギの枝を思わせるからです。
オオスギゴケはスギゴケの中でも大型の品種で、10cm程まで立ち上がる事もあります。
他の苔植物同様、苔庭などのランドカバーとして利用されます。
ここでは、オオスギゴケの花言葉について解説します。
「オオスギゴケ」の花言葉
「母性愛」「孤独」「物思い」があります。
スギゴケ全般に共通する花言葉です。
悪いイメージではありませんが、人を選びます。
「母性愛」
オオスギゴケが岩を覆い尽くす様子から、子を包み込む母親の愛を連想して付けられた花言葉です。
同様の意味合いで「信頼」もあります。
母親への贈り物に向く他、世話になった信頼出来る人にも良いでしょう。
マタニティ関連の商品を扱う会社にも合いそうです。
自分に対して使うのは少し意味がずれますが、広く解釈して信頼されるように行動を省みるきっかけにするのも良いでしょう。
逆に向かないのは、ビジネスライクな関係のウェットなやり取りを好まない人です。
また、男性から妻に対して使うのは「結婚は女性が家に入り、家族みんなのお母さんになる」という昭和の感覚と受け取られるのでやめましょう。
「孤独」
人里離れた場所でひっそり生える、コケ全般の性質からついた花言葉です。
拡大視点だと個体がひしめき合っていて、孤独どころではありませんが、雰囲気で理解は出来ます。
独りでいる事の多い友人への贈り物に向くでしょう。
孤独を好む人に関わって良いか迷うでしょうが、その友人はうるさい事が嫌いなだけです。
本当に孤独を好むなら、あなたと友人を続けたりしません。
自分の家で育てたりスギゴケが美しい庭園の写真を眺めたりしながら、孤独感と物思いにふけるのも良いでしょう。
逆に向いていないのは、独りでいる事に否定的な感情を持っている人です。
そのような人に対してこの花言葉は、「あなたはいつも誰かと一緒にいますが、本当は嫌われていて孤独ですよ」という意味に取られます。
「物思い」
物思いにふける時の静かに考える様子と、人里離れた苔むした山中のイメージはよく結び付きます。
「転石苔むさず」という諺からも、コケには動かず静かな印象があります。
静かで思慮深い人へのプレゼントなどに向きます。
やや広げて、他人を思いやれる人にも良いでしょう。
秋の夜長に読む本のしおりやブックカバーにあしらっても雰囲気が合います。
逆に向いていないのは、考えるよりも行動、という人です。
それだけなら問題ないのですが、これに加えて考えて立ち止まる人の悪口を言うタイプだと、全く合いません。
まとめ
静謐な山道の傍らにある、岩を覆うオオスギゴケは雰囲気があり美しいものです。
花言葉を知れば、更に趣が増す事でしょう。
草花の見方に深みが加わる花言葉を、是非心に留めてください。