「オオサクラソウ」は、サクラソウ科サクラソウ属の多年草です。
草丈40cm程になる、「サクラソウ(桜草)」の中でも大型の品種です。
日本固有種で、中部地方以北に分布し、亜高山帯の湿り気の多い草地に生育します。
花は桃紫色で、花期は6月から8月です。
今回は、「オオサクラソウ」の花言葉について解説します。
「オオサクラソウ」の花言葉
「淡い恋」「清らか」「若い時代と悲しみ」「希望」です。
良い意味の言葉が揃い、贈り物に向きます。
「淡い恋」
ピンクの可愛らしい花からイメージされた花言葉です。
恋する気持ちは、徐々に強まっていくものです。
何となく気になる、というところから、気が付けば恋に落ちている、というグラデーションで進みます。
その途中が「淡い恋」と言えるでしょう。
恋の告白として添えるのに向きますが、まだ本気ではない、と受け取られる可能性もあります。
他の花を足すなど、言葉を補うと良いでしょう。
「清らか」
「サクラ」に喩えられる、品の良い美しい姿から連想される花言葉です。
澄んだ空気の山に生える性質からも意味が合います。
心に濁ったところがなく、好ましい人へ贈り、好意を伝えるのに向きます。
「若い時代と悲しみ」
「サクラソウ」に共通する花言葉で、春に咲くイメージを青春と結びつけたものです。
「オオサクラソウ」は夏の花ですが、生命溢れる時期が終わる秋頃を、青春が終わる頃と解釈すれば意味は合います。
青春を共に過ごした親しい人へ贈り、過去を懐かしむのに向きます。
「希望」
学名の「プリムラ」は、「最初の」という意味になります。
西洋で春一番に咲くイメージから付いた学名です。
「希望」は、その後訪れる良い季節への期待という意味で付いた花言葉です。
誰に贈るにも良い言葉で、自分のために飾っても良いでしょう。
「オオサクラソウ」の豆知識
「オオサクラソウ」には、長野県に由来話があります。
昔、白馬岳の麓の村に、手巻(たまき)という美しい娘がいました。
長者の家の生まれで、箱入り娘として大切に育てられた手巻は、ある時白馬岳の方からやって来る、若者と恋に落ちます。
話を耳にした長者は、素性も語らないその若者との交際を禁じました。
手巻がその話を切り出すと、若者は正体を表しました。
白馬岳に住む大婆王という化物だったのです。
帰らない手巻を探しに来た人々が見たのは、変わり果てた手巻の姿と、血で赤く染まった「オオサクラソウ」でした。
以来、それまで白かった「オオサクラソウ」は、赤い花をつけるようになった、という事です。
まとめ
「オオサクラソウ」は、サクラソウ科サクラソウ属の多年草です。
花言葉は「淡い恋」「清らか」「若い時代と悲しみ」「希望」です。
心を元気にしてくれる、花言葉を、是非参考にして下さい。