葉っぱの形が特徴的なオオカニコウモリは、キク科コウモリソウ属の多年草です。
本州の東北、北陸、近畿地方北部に分布し、主に山地の落葉樹林など湿り気のある場所に群生します。
紫色でジグザグに曲がる茎を持ち、花を付ける時期は8月から10月頃です。
今回は、オオカニコウモリの花言葉について解説します。
「オオカニコウモリ」の花言葉
「夜の散歩」があります。
こちらはコウモリソウ属共通の花言葉です。
蝙蝠が夜に空を飛ぶことから付いたものです。
夜遊びというと聞こえが悪いですが、日暮れより後の退勤後に本領発揮するようなタイプの友人への贈り物に向くでしょう。
昔のCMで「5時から男」というフレーズがありましたが、もう少しスマートでミステリアスな花言葉です。
はしご酒ではなく、バーカウンターに座る事が出来るイメージです。
また、夜の情景を描写するのに長けたカメラマンや画家などにも向く花言葉です。
同じ夜に歩く仕事でも、警察官のようなあまり自分で自由に行き場所を選べない人は「散歩」とは言えません。
自分の部屋に飾り、夜の街が似合う大人なイメージを作ってみるのも良いでしょう。
逆に向いていないのが、朝に元気な人で退勤時にはぐったり疲れてしまっている人です。
他に、家族の関係で、仕事や学校が終わったら家に直行しなければならない人にも、神経を逆なでする事になってしまいます。
「オオカニコウモリ」の豆知識
オオカニコウモリは、カニだかコウモリだか植物だか混乱する名前です。
その名前の由来を辿るには、まずコウモリソウの事を知らなければなりません。
コウモリソウの名は、葉の形が蝙蝠に似ている事から付いたものです。
具体的な形としては先が絞られたような逆三角形で、蝙蝠のイメージとも通じますが、マントを広げた怪人のようでもありますし、西洋傘を表すコウモリ傘のようでもあります。
これに関しては、コウモリソウの命名は1856年の『草木図説』に、コウモリ傘は1868年の『西洋衣食住』に記載がある事から、僅差ながら傘のイメージではないと判断しても良さそうです。
そしてコウモリソウの中で、葉っぱがフキのように円いものを、蟹の甲羅に見立ててカニコウモリの名がつきました。
ソウが落ちた理由は分かりません。
最後にカニコウモリよりも葉が大きい種類のため、オオカニコウモリとなった訳です。
一見分かり難いですが、特徴を正しく表現した名前ではあるのです。
まとめ
オオカニコウモリを見かける時は、山林なので他の木々や植物に紛れているでしょう。
けれど花言葉を知っていれば、その存在に気づき、興味を持つ事が出来るでしょう。
風景に色を増やしてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。