「オオウバユリ」はユリ科ウバユリ属の植物です。
大姥百合と表記されたり、エゾウバユリ(蝦夷姥百合)の名前で呼ばれることもあります。
草丈は大きいものだと2mほどになるものもあり、7月から8月にかけて強い芳香をも地、タカサゴユリに似た筒状の緑白色の花を咲かせます。
花の大きさは10〜17cmほどです。
「オオウバユリ」に似た植物にウバユリ(姥百合)がありますが、ウバユリの分布が日本の関東地方以西なのに対し、「オオウバユリ」は本州中部以北、北海道と寒い地域に自生する特徴があります。
今回はこの「オオウバユリ」の花言葉について紹介していきます。
「オオウバユリ」の花言葉
「オオウバユリ」の名前は花期にあたる7月から8月になると葉が枯れてなくなってしまうことが多いことから、葉がないを「歯がない」にかけて老婆、姥としたところに由来します。
また「オオウバユリ」は多年草ですが、その花は「オオウバユリ」の生涯で1度しか咲きません。
花が咲くまでには5〜7年ほどかかるといわれ、栄養を蓄え、夏に花を咲かせると種子を作り枯れてしまう、そんな花が「オオウバユリ」です。
その「オオウバユリ」の花言葉は「威厳」、「純潔」、「無垢」です。
これらの由来などについて解説します。
「威厳」
「オオウバユリ」の草丈は1〜2mほどです。
生育地は林の中や薮などで、森林の樹陰に多く見かけられます。
季節風から農作物を守る目的で大正時代に作られた北海道札幌市の屯田防風林では「オオウバユリ」の保護区域が設けられていますが、草木が生い茂る少し暗い場所に花をつける特徴があります。
このような少し薄暗い中で、真っ直ぐに茎を伸ばし花を咲かせる「オオウバユリ」の花姿から「威厳」の花言葉がつけられたようです。
「純潔」「無垢」
「威厳」の花言葉にも通じますが、森林の樹陰、半日陰のような場所に緑白色の花を咲かせる「オオウバユリ」は、威厳を持って立つ花姿と相まって「純潔」や「無垢」さを感じさせてくれることからこれらの花言葉がつけられました。
「オオウバユリ」の豆知識
花姿が見事な「オオウバユリ」ですが、北海道のアイヌ民族にとっては貴重な食料の一つとなっていました。
「オオウバユリ」の鱗茎は加工することによってデンプンをとり出すことができるため、団子にして食べたり、下痢止めの薬として用いられてきた歴史があります。
まとめ
「オオウバユリ」は、花姿から連想される凜とした花言葉を持つ植物です。
贈答の際などの参考になさってください。