「エルダーフラワー」は、レンプクソウ科ニワトコ属の落葉樹です。
「セイヨウニワトコ」の名でも知られます。
ヨーロッパ、西アジア、北アフリカに自生が見られ、古くから薬用として世界各地で植栽されています。
芳香のある白い小花が傘状に集まって咲き、花期は5月から6月です。
その後、果実が黒く熟します。
今回は、「エルダーフラワー」の花言葉について解説します。
「エルダーフラワー」の花言葉
「苦しみを癒す」「思いやり」「熱心」「愛らしさ」などがあります。
いずれも良い言葉が揃い、悪い言葉も含まれません。
ただし、方向性の違う言葉が混在しているので、贈り物にする時は、意図を正しく伝えましょう。
「苦しみを癒す」
「エルダーフラワー」に薬効がある事から付いた花言葉です。
同じ由来で「哀れみ」という花言葉も付いています。
特に花に薬効があるとされており、風邪や関節炎などに使われました。
誰かの苦しみを癒す時、定まった対処法があるとは限りません。
黙って一緒にいるだけでも癒せる場合もあるでしょう。
厳しい言葉をかけたり、距離を取る方が良い場合もあります。
大事なのは、癒したいという気持ちでしょう。
その後の部分は、経験や技術の話になります。
苦しい時、気に掛けてくれる人へ、お礼の気持ちとして贈ったり、苦しんでいる人へ贈り、して欲しい事を尋ねるのも良いでしょう。
「思いやり」
こちらも薬効から付いた花言葉です。
薬に最も大切なのは、相手の症状に合わせる事です。
どんなに効力のある薬でも、万能のものはありません。
健康体で使えば、かえって具合を悪くします。
まずは、相手を思いやり、何が必要かを知る必要があるのです。
思いやりがあり、何かと気に掛けてくれる人へ贈るのに向きます。
逆に思いやりの気持ちを伝えるために、親しい相手に贈っても良いでしょう。
「熱心」
春から夏にかけて咲く、恋の季節の花である事が由来の1つです。
他に、「エルダーフラワー」の木が、「イエス・キリストの処刑(ザ・パッション)」の十字架に使われた事から、英語の「情熱(パッション)」との連想としても意味が合います。
熱心に努力する人へ応援として贈ったり、何かに取り組む自分を奮い立たせるため、自宅に飾るのも良いでしょう。
「愛らしさ」
「エルダーフラワー」の花は、小さく可愛らしく、集まれば美しく目立つ、そんな姿から付いた花言葉です。
あなたが愛らしいと感じる相手へ贈るのに向きます。
逆に、周囲の評価がどうであれ、あなたがそう思わないのに贈ると、「愛らしい」という言葉が何だか分からなくなっていくので、やめた方が良いでしょう。
まとめ
「エルダーフラワー」は可愛らしい花です。
花言葉を知り、興味を深めれば、その歴史的な扱いにも触れられるでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。