「ウケザキクンシラン(受け咲き君子蘭)」は、ヒガンバナ科クンシラン属(クリビア属)の多年草です。
南アフリカ原産で、日本へは明治時代に渡来しました。
花は橙色から緋赤色、変種に黄色があります。
まとまって咲き、花期は3月から5月です。
花以外に、放射状に生える立派な葉も、鑑賞されます。
今回は、「ウケザキクンシラン」の花言葉について解説します。
「ウケザキクンシラン(受け咲き君子蘭)」の花言葉
「気高さ」「誠実」「情け深い」「幸せを呼ぶ」などがあります。
いずれも良い言葉で、意味が合う相手への贈り物に向きます。
「気高さ」
「ウケザキクンシラン」の語源に関わる花言葉です。
まず「クリビア・ノビリス」という品種が本来の「クンシラン」です。
筒状で俯いた花を、身を律し高みにいる人に喩え「ノビリウス(気高い)」を元に付けた学名です。
これが日本に渡来した時、そのような気高く徳のある人を日本でも分かりやすいように「君子」に喩え、「クンシラン」の名が付けられました。
「クンシラン」と同属で、花が平らにならず、カップや漏斗のように水を受けられそうな「受け咲き」である事から、「ウケザキクンシラン」の名になったのです。
「気高さ」はこの君子の気高さから付いた花言葉です。
同じ由来で「貴い」「高貴」「端正」という花言葉も付いています。
心が気高く振る舞いが正しい人へ贈るのに向く花言葉です。
「誠実」
誠実も君子が持つ性質の1つです。
己の信じるままに行い、目先の損得に左右されるような事はありません。
「誠実過ぎると騙される」と思うかも知れませんが、騙した事で得られるものは、ごく僅かです。
悪い情報の広まるのは早いものです。
その僅かな利益で、一生失われた信用が買い戻せるかと言えば、無理な事でしょう。
誠実で信頼出来る人へ贈るのに向く花言葉です。
「情け深い」
「ウケザキクンシラン」の学名の「クリビア」とは、植物愛好家「シャーロット・パーシー」の旧姓「クライブ」に因んで名付けられたものです。
彼女は、同属の品種をイギリスで最初に栽培し開花させています。
彼女が、思春期以降から即位前の「ヴィクトリア女王」の家庭教師であった事からイメージされた花言葉です。
君子が持つ情け深いイメージとも合います。
「情の温かさ」という花言葉も付いています。
情け深く温かい人へ贈るのに向くでしょう。
「幸せを呼ぶ」
気高さを持ちながら、情け深さも忘れず、誠実に生きる人には、自ずと幸せは訪れる、そんな繋がりで付いた花言葉です。
「望みを得る」という花言葉も付いています。
幸せはどちらかと言うと、歩いて取りに行くものというイメージがありますが、環境を整える事で転がり込む場合もあるのです。
いずれにせよ、行動が必要な事は間違いありません。
親しい人の幸せを祈り贈るのに向く花言葉です。
まとめ
「ウケザキクンシラン」は、花も葉も美しい植物です。
花言葉を知れば、より好ましく感じられるでしょう。
植物を彩り良く見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。