イロハモミジは秋の紅葉の際、最もよく聞く名前かもしれません。
福島県以南の主に太平洋側に広く分布するムクロジ科・カエデ属の落葉広葉樹で、日本各地に名所があります。
今回はそんなイロハモミジの特徴や花言葉について、詳しく見ていきましょう。
「イロハモミジ」の名前の由来
じつはモミジというのは俗称で、正式にはカエデと呼ばれます。
「モミジのほうが馴染みがあるのに」と意外に思うかもしれませんが、モミジというのは古語「もみづ」から付けられたもの。
秋に草木の葉が紅や黄に色づくことを「もみづる」といい、もっともその変化が顕著だったカエデに「モミジ」の愛称が付けられました。
また「イロハ」はモミジの切れ込んだ葉の先がいくつあるか、「いろはにほへと」と数えたことに由来しています。
「イロハモミジ」の花言葉
「イロハモミジ」の花言葉を見ていきましょう。
「美しい変化」
イロハモミジの最大の特徴は、日をすかして鮮やかに輝く葉の色の美しさです。
「美しい変化」という花言葉も納得のひとことですね。
お部屋のシンボルツリーとして、また小さな盆栽として、「美しい変化」を日々の生活に取りいれてみてはいかがでしょうか。
「調和」
イロハモミジの花言葉にはもうひとつ「調和」というものがあります。
秋になると、息をあわせたかのように一斉に葉の色を変えていく姿から付けられました。
懇親を深めたい仲間と共にイロハモミジを楽しめば、より一層固い絆でむすばれるでしょう。
「自制」「遠慮」
イロハモミジは本来山間部に自生する植物です。
美しい紅葉を持ちながら人目に触れないところでひっそり佇む姿から「自制」「遠慮」という花言葉を与えられました。
誘惑が多い毎日を送っている人は、イロハモミジの葉を一枚お守りにしてみてはいかがでしょうか。
イロハモミジの花言葉「大切な思い出」
イロハモミジの有名な花言葉には「大切な思い出」というものもあります。
修学旅行や遠足、紅葉狩りで大切な人たちと見上げた記憶は何にも代えがたい大切な思い出です。
離れてしまった友人への手紙に、そっとイロハモミジを挟み込めば、あなたの懐かしい気持ちが伝わることでしょう。
まとめ
『万葉集』にはモミジを題材にした歌が138首存在しています。
いにしえより日本人の胸を打ち続けてきたイロハモミジ、花言葉を知るとより一層紅葉の時期が楽しみになりますね。
忙しい毎日をひと時離れて、イロハモミジの色を愛でに出かけてみませんか。