イヌガラシはアブラナ科イヌガラシ属の多年草です。
水田の畦や河川敷など、やや湿った場所に生え、雑草として扱われます。
日本全国で見られる他、台湾、フィリピン、朝鮮半島~インドまで、幅広く見られます。
カラシの名の通り草全体にアブラナ科特有の辛みがあり、若菜は和え物などで食べる事が出来る他、煎じたものや咳止めや利尿剤として用いられました。
ここでは、イヌガラシの花言葉について解説します。
「イヌガラシ」の花言葉
「品格」「恋の邪魔者」「平凡の非凡」があります。
明確に悪口が入っていますので、人に対して花言葉を使う場合は、冗談で収まる親しい相手にしておきましょう。
自分自身に対していいとこ取りをして使う分には、問題ありません。
「品格」
雑草として扱われつつも、アブラナ科の特徴をはっきりと表す花の姿は、庶民の暮らしの中でも決して埋もれない品格ある人のイメージと通じるものがあります。
気品ある人に贈るにはみすぼらしいかも知れませんが、案外相手次第で引き立ってしまうものです。
「恋の邪魔者」
恋の季節である春に分も弁えずに花を付ける雑草、というと酷い扱われ方のようですが、大事なのは「邪魔者」のところです。
華やかな者達が無視出来ない存在感を放つからこそ、邪魔者扱いになる訳です。
どこかの少女漫画のヒロインそのものと言える花言葉です。
現実の人に対して添える花言葉としては芝居がかっていますが、創作物のキャラクタのイメージに使うには良さそうです。
「平凡の非凡」
イヌが付く植物は「本来の役に立つ植物と似ていても役に立たない偽物」というニュアンスが大きいのですが、イヌガラシについては食用にも薬用にも使えます。
雑草として平凡かそれ以下に見せつつ、しっかり非凡の才を持っているイヌガラシをよく表した花言葉です。
目立たないけれど才能溢れる人に、ちょっとした贈り物としてエールを送るのに向きます。
才能が認められる事を目指し、自分で飾ったり食べたりするのも良いでしょう。
「イヌガラシ」の豆知識
日本古来の植物のように見えるイヌガラシですが、古代史以前に大陸から伝わった帰化生物と考えられています。
大陸を中心とした分布状況から推定できる他、外来種のスグシロモンシロチョウが好んで食べる事から、イヌガラシも本来同じ地域にいたのだろうと推定されています。
日本人で言えば、海外でつい日本食料理屋に入ってしまうようなものでしょうか。
まとめ
イヌガラシは雑草として見過ごしがちですが、春先には黄色い可愛らしい花で存在を気付かせてくれます。
花言葉を知れば、より微笑ましい気分になるでしょう。
季節の移り変わりに喜びを足してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。