イチリンソウはキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。
本州、四国、九州に分布する代表的な春植物で、早春に現れ初夏には枯れてしまいます。
漢字で「一輪草」と表記し、名前の通り花茎の先に一輪だけ花を付けます。
「イチリンソウ」の花言葉
「追憶」「久遠の美」があります。
良い意味の言葉ですが、昔からの友達への贈り物や、永遠を誓う結婚の申込みの時などに、特に向くでしょう。
逆に出会って間のない相手だと、駄目ではありませんが少々間の抜けた感じになります。
今回はイチリンソウの花言葉について、解説します。
「追憶」
イチリンソウの小さくて素朴な白い花は郷愁を誘い、花言葉のイメージに合います。
もう1つ、とある星が居眠りをして地上に落ちたのがイチリンソウの始まり、という可愛らしい伝説があります。
確かに白い花弁を5枚付けた姿は、五芒星の姿と似ています。
落ちて帰れなくなった星は、遠い空を懐かしみながら地上で白い花を咲かせるのです。
関係の古い相手への贈り物にしたり、日記やアルバムのデザインにするのも良いでしょう。
「久遠の美」
素直で素朴な美しさは、時代に流される事がなく、白い色はあせる事はありません。
この花言葉は、そんなイチリンソウのイメージによく合います。
また、星をイメージさせる形や伝説からも、悠久の時を感じさせるこの花言葉と繋がります。
誰にでも良い意味になりますが、特に年齢を自分のものにした人に贈ったり、そうあろうとして自分の部屋に飾ったりするのに適しています。
「イチリンソウ」の豆知識
一定世代よりも上の方にとっては、イチリンソウと聞けば反射的にニリンソウが思い浮かぶでしょう。
この2種類の見分け方は、当然1つの花茎に付く花の数です。
が、群生していたり折れていたりと案外分かり難いものです。
そんな時に見分けるポイントとしては、まず花の大きさです。
イチリンソウは直径4cmほど、ニリンソウの倍はあります。
次に葉の形。
イチリンソウは切れ込みが深く春菊のようですが、ニリンソウは浅めです。
なお、イチリンソウは有毒、ニリンソウは食べられるとも言われているのですが、調理の仕方次第はニリンソウも有害です。
これに加えてキンポウゲ科には猛毒のトリカブトが含まれます。
間違えて中毒になる事件も起きているので、「両方食べられない」と覚えておきましょう。
まとめ
スタンダードな形をしたイチリンソウは、花束に加えても、しおりなどの小物に使っても馴染みます。
花言葉を知っていれば、更に好ましいものになるでしょう。
身の回りの物事をより楽しくしてくれる、花言葉を是非心に留めておいて下さい。