イタヤカエデはムクロジ科カエデ属の落葉樹です。
日本では北海道と秋田に自生しています。
漢字では板屋楓と書きます。
名前の由来はいくつかありますが「幅広の葉が茂り板で作った屋根のようだから」というのが一般的なようです。
カエデ方の語源は「カエルの手」です。
確かに切れ込みの深いカエデの葉は、水かきのあるカエルの手にそっくりです。
用途としては街路樹などの観賞用の他、家具やヴァイオリンなどの素材、樹液でメープルシロップを作る事もできます。
ここでは、イタヤカエデの花言葉について解説します。
「イタヤカエデ」の花言葉
「大切な思い出」「美しい変化」「遠慮」があります。
イタヤカエデには、カエデの花言葉が当てはまります。
どれも基本的に良い意味の言葉で、長い付き合いの相手に贈るのに適していますが、逆に初対面の相手については、少し意味が合わないでしょう。
「大切な思い出」
紅葉を見る事で「去年は……その前の年は」と、年を数え記憶を辿るきっかけになる事からついた花言葉です。
付き合いの長い友人や、長年連れ添った夫婦の間で贈り合うのも素敵です。
これから思い出を重ねていくために、結婚や引っ越しの記念に育て始めるのも楽しみ方の1つです。
もっとも、イタヤカエデの寿命は300年ほどあるので、ある程度先を見越して植える場所を考えた方が良いでしょう。
「美しい変化」
これは理由を想像しやすいでしょう。
秋に葉が緑から黄色に色づいていく様子を表した花言葉です。
カエデほど極端に色が変わる訳ではありませんが、街路を黄色く染めるイタヤカエデの姿に季節を感じる事も多いのではないでしょうか。
年頃で美しくなった女性などのイメージが強いですが、その人らしく歳を重ねた相手に贈る方が、むしろ花言葉の意味には合っています。
「遠慮」
イタヤカエデを含むカエデは葉を楽しむもので、その花は小さく控えめに咲く事からついた花言葉です。
この場合の「遠慮」は、控えめで大人しいという、割合好ましいニュアンスですので、誰でも受け入れてくれるでしょう。
仲間内で最も自己主張が激しい人も、主観的には「自分が一番遠慮している」と思っているものです。
イタヤカエデも紅葉の時期は自己主張が激しいので、実際に意味合いもぴったりとも言えます。
まとめ
イタヤカエデは紅葉を飾るだけでなく、それ以外の時期のグリーンとしても、木材として家具や楽器としても、触れ合う事もできます。
花言葉を知れば、より愛着が湧くでしょう。
日々に彩りを加える花言葉を是非参考にして下さい。