「ダーウィンの蘭」の別名でも知られる「アングレクム・セスクィペダレ」は、ラン科アングレカム属の多年草です。
マダガスカル島の固有種です。
花は花弁が星型に広がり、花色は緑から白を経て、薄緑になります。
30cmにもなる長い「距」が付いており、その奥に蜜があり、夜に良い香りを出します。
花期は、6月から11月です。
今回は、「アングレクム・セスクィペダレ」の花言葉について解説します。
「アングレクム・セスクィペダレ」の花言葉
「祈り」「いつまでもあなたと一緒」です。
良い意味の花言葉で、プロポーズや配偶者への贈り物に向きます。
「祈り」
尖った花弁の花を正面から見ると、六芒星の形に見えます。
これをベツレヘムの星に喩えた花言葉です。
ベツレヘムの星とは、イエス・キリストが生まれる時、空に現れたものとされ、クリスマスツリーの上に飾る星のモデルです。
一方、流れ星に願う、七夕で星に願いをかけるといった、キリスト教から離れた「祈り」としても意味が合います。
何かしら良い事が起きて欲しいと願い、親しい人へ贈るのに向きます。
「いつまでもあなたと一緒」
樹木や岩などに、着生する性質から付いた花言葉というのが1つめです。
もう1つは、この独特な形をした花に、丁度良く進化した蛾が存在する事を表します。
蛾は「アングレクム・セスクィペダレ」の蜜を食糧とし、「アングレクム・セスクィペダレ」は受粉に役立って貰うという共存関係にあるのです。
この花言葉は、プロポーズや、配偶者への愛情表現に向きます。
逆にそれ以外の相手には向きません。
人生は二人三脚が限度です。
「アングレクム・セスクィペダレ」の豆知識
「ダーウィンの蘭(ダーウインズ・オーキッド)」という別名は、『種の起源』で進化論を提唱したチャールズ・ダーウィンに由来しています。
この極端に長い距を見たダーウィン達は、これに対応した途轍もなく長い口吻の蛾がいるとの仮説を立てました。
人々は嘲笑しましたが、彼の死後に「キサントパンスズメガ」という、最大28. 5cmに達する、長大な口吻を持つ蛾が発見されたのです。
ここまで長くなったのは、互いの「長さ」が種の存続に有利に働いたため、連続的に進化していった事が理由で、この進化は「共進化」と名付けられました。
まとめ
「アングレクム・セスクィペダレ」は、ラン科アングレカム属の多年草で、「共進化」のモデルになった事から「ダーウィンの蘭」の別名を持ちます。
花言葉は、「祈り」「いつまでもあなたと一緒」です。
科学への興味も刺激してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。