アレチノギクは、キク科イズハハコ属の一年草で、南アメリカ原産の帰化植物です。
その名の通り荒れ地や道端にも生える事ができる、強靱な草です。
花はずんぐりした樽のような形の頭状花で、蕾のままか花びらが落ちてしまったように見えますが、果実が出来た後は、タンポポのように綿毛を開いた可愛らしい姿が現れます。
ここでは、アレチノギクの花言葉について解説します。
「アレチノギク」の花言葉
「真実」といいます。
真実という言葉は、通常は良い意味に使われそうですが、相手に対して投げかけると、強く責め立てるニュアンスが出てしまう場合があります。
わだかまりのある相手に、関係を良くしようと思って贈るようなものではありません。
創作の趣味があるなら、ミステリーの小道具や、キャラクターのイメージに使うと面白いかも知れません。
「アレチノギク」の花言葉の由来
「真実」という言葉が表す意味は、建前や飾り気など表面でごまかされない本質です。
アレチノギクのどこにでも生える事が出来る、飾り気のない素朴な性質から、連想しやすいものです。
また、厳しい冬を越えて花をつける事、その蕾のような花とそこから現れる真っ白い綿毛の対比が、真実を明かすイメージに重なります。
「アレチノギク」の豆知識
アレチノギクにはオオアレチノギクという近縁の種があります。
同じく南アメリカ原産の帰化植物で、見た目も越冬する性質もよく似ています。
アレチノギクが明治期に帰化したのに比べ、オオアレチノギクは昭和期の帰化植物です。
昨今はオオアレチノギクの方が主流となってきて、アレチノギクの勢力は衰えているようです。
この2種の見分け方は、育ちきってしまえば簡単です。
まず大きさが全く違います。
アレチノギクが50cm程度なのに比べ、オオアレチノギクは2mになるものもあります。
また、花の形については、逆にアレチノギクの方がころころして大きく、オオアレチノギクはほっそりしています。
まとめ
アレチノギクは通常雑草として扱われてしまいます。
実際、他の草花を育てる時に生えてしまえば、抜くしかないでしょう。
ですが、よくその姿を観察したなら、唯一無二の興味深く可愛らしい姿に気付く事が出来ます。
抜いた花もただ捨てるのではなく、部屋に飾ってみても良いかも知れません。
日々の生活の中で身近にある好ましいものに気付く事が出来るように、草花の名前と花言葉を心に留め置いてはいかがでしょうか。