アメリカアゼナはアゼナ科アゼトウガラシ属の一年草です。
原産は北アメリカで、1936年に兵庫県神戸市で存在が確認された帰化植物です。
北海道から九州まで分布し、イネなどの農作物と競合するため田んぼでは雑草扱いされますが、白い可愛らしい花をつけます。
ここでは、アメリカアゼナの花言葉について解説します。
「アメリカアゼナ」の花言葉
「陽気ないたずら坊主」があります。
確かに唇のような花弁から舌のように雄しべが出た花の形が、アッカンベーをしていたり、ぺちゃくちゃ喋っているようでもあります。
また、田んぼの畦に生え広がる性質からも、イメージがしやすいでしょう。
アメリカアゼナは園芸品種ではないため、贈り物にする事や意図して育てる事はあまりないかも知れませんが、茶目っ気のある可愛らしい花言葉なので、道端で見かけた時に一輪摘んで飾ってみるとちょっと楽しい気分になれるかも知れません。
言葉の意味から、ハロウィンの時期に向いていそうですが、残念ながら花期は9月頃までで、すれ違いになります。
「アメリカアゼナ」の豆知識
アメリカアゼナは、その名の通りアメリカ原産のアゼナです。
在来種のアゼナとの見分け方は、まずその大きさです。
ザリガニなどの例からも、外来種は大体大きく丈夫ですが、アメリカアゼナもその例に漏れず、最大でアゼナの2倍程度の丈になります。
逆に考えると、小さくて弱い品種が海外から入って来ても、在来種に圧倒されて定着出来ないので、定着した帰化生物がパワフルなのは当たり前ではあります。
葉っぱの形にも差があり、アメリカアゼナはギザギザのノコギリ型ですが、アゼナはつるりとしています。
もう1つ、アゼナという名前は、畦菜と表記しますが、実は違和感のある名前です。
菜は「野菜」のイメージから、植物に付いているのは当たり前のように感じてしまいますが、本来の意味は「食用にするための草」を意味する文字です。
従ってアメリカアゼナは「アメリカ産の田んぼの畦に生えている食べられる草」という意味になります。
ただし、食べた例についての情報は見当たらず、田んぼ周辺の草は雑草として除草剤などをかけられている可能性もあるため、実際に食べる事はお勧めはしません。
まとめ
アメリカアゼナは雑草扱いされる帰化植物ですが、よく見ればユニークな花の形をしています。
そして花言葉を知れば、余計にその面白味が感じられるでしょう。
見逃してしまいがちな草花との距離を縮めてくれる花言葉を、是非心に留め置いて下さい。