「アツバタツナミソウ」は、シソ科タツナミソウ属の多年草です。
九州の対馬や広島県に分布が見られます。
学名の「ツシメンシス」は対馬を表します。
花は紫色で花茎を覆うように密生し、花期は4月から6月です。
今回は、「アツバタツナミソウ」の花言葉について解説します。
「アツバタツナミソウ」の花言葉
「私の命を捧げます」「安定」「忘却」です。
タツナミソウ属に共通する花言葉を含みます。
比較的良い言葉ですが、意味深なニュアンスにもなるため、贈る時はカードなどで意図を正しく伝えましょう。
「私の命を捧げます」
同属の「タツナミソウ(立浪草)」が薬草として利用される事からイメージされた花言葉です。
命を捧げても良いと思えるほどのものはあるでしょうか。
あるのは幸せです。
もし、ないのだとしたら、自分が一番大切と思えるので、やはり幸せです。
種を明かせば、こういった事を考えられる事自体が、幸せな証拠と言えるのです。
辛い状況の渦中で、思考の選択肢はありません。
この花言葉は、プロポーズへ添えるのに向きます。
生まれた子供へ、愛情を伝えるメッセージにも良いでしょう。
一方、何かの約束に添えるのはやめましょう。
嘘つきになりますし、嘘つきでないなら、尚更そんな約束は、すべきではありません。
「安定」
「アツバタツナミソウ」の名前の通り、葉が分厚くしっかりして、安定感がある様子から付いた花言葉です。
「安定」は大切です。
ここ一番の時に爆発的な実力を出す、というのは創作で見られる描写ですが、現実でそんな事はありません。
そういうピークの実力は、練習の途中で現れるものです。
この偶発的なピークに収斂させるために、練習が繰り返されるのです。
これが「安定」して出せるようになるのが、つまりプロの領域でしょう。
感情が「安定」して信頼のおける人へ贈り、好意を伝えるのに向きます。
自分の目標として、飾るのも良いでしょう。
「忘却」
薬効によって憂いを忘れるという連想で付いた花言葉です。
「立浪草」とは、花の形を泡立つ波に喩えた名なので、水泡のように弾けて消える記憶という意味でも合います。
忘れる事を恐れる必要はありません。
そもそも何も忘れないというのは、無理な事です。
大事な事をどうしても忘れたくないなら、記録しておけば良いだけですし、それも忘れたならあまり重要ではなかったと思えば良いでしょう。
得体の知れない「忘却」の感覚だけが残っている時は、そうやって心を落ち着けるのが1つの手です。
誰かに贈るにはあまり向きません。
辛い記憶に苛まれる時、1度だけ飾って、枯れた後は忘れてしまうと良いでしょう。
手を動かし、新しい経験を頭に入れてしまう事は、記憶に新陳代謝を促してくれます。
まとめ
「アツバタツナミソウ」は、シソ科タツナミソウ属の多年草です。
花言葉は、「私の命を捧げます」「安定」「忘却」です。
誰かに贈るよりは、自分のために飾るのに向きます。
自分の心の整理にも役立つ、花言葉を是非参考にして下さい。