「アスペン」は、ポプラの一部品種の一般名です。
日本の「ヤマナラシ」や「ホワイトポプラ」「カナディアンポプラ」などが含まれます。
尚、「チューリップ」や「カラー」の品種名にも存在しますが、ここでは木の「アスペン」について扱います。
北半球の寒冷地に自生し、木材などに利用されます。
個々の木は長くても150年程度の寿命しか持ちません。
ですが、根が伸び増える事で、数万年も続くコロニーが形成されている場合もあります。
今回は、「アスペン」の花言葉について解説します。
「アスペン」の花言葉
「悲嘆」「自信と勇気」といいます。
対照的な言葉のため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
深読みする人には合いません。
「悲嘆」
「アスペン」の葉が僅かな風にも鳴り、強風ではざわついた音を立てる事から付いた花言葉です。
この音を悲しみの嘆きに喩えたのです。
これに関する民間信仰が幾つかあります。
「イエス・キリスト」か「聖母マリア」に対する不敬や裏切りがあり、罰として嘆く事が強いられたという結末です。
「アスペン」が何をしたかについてはヴァリエーションがあり、「キリストや聖母マリアが追っ手から隠れようとした時場所を貸さなかった」「居場所をバラした」というものから、「頭を垂れなかった」「処刑台に使われた」など、冤罪に近いものもあります。
悲嘆に暮れて流す涙は痛ましいものですが、これによってストレス発散し、心を落ち着けるという意味もあります。
一方、人に見せつけるように泣く時、その人は慰めてはくれるでしょうが、繰り返される場合は、うんざりしているでしょう。
親しい人が悲しんでいる時に贈り、同情を伝えるのに向く花言葉です。
「自信と勇気」
「アスペン」は素早く成長しますが寿命は短く、材としても柔らかい樹木です。
どちらかというと「ウドの大木」に近く、「勇気」からイメージされる強さはなさそうです。
一方、山火事の後などに生え、森を作るきっかけになる「パイオニアプラント」の面も持ちます。
この性質を、未知の場所にも物怖じせず踏み入れる、勇気ある人に喩えた花言葉です。
人の後に付き、一緒に動くのは安心です。
何かあれば一緒に対応出来るため、安全でもあるでしょう。
ですが、先へ進もうとしても、両者の意見が一致しない限りは動けません。
モタモタするうちに、勇気ある人は遥か遠くに行く事になります。
一方、勇気ある人は、突出した先で倒れる事もあります。
そんな時は、後から行って助る事になりますが、安易に笑ってはいけません。
勇気ある人もない人も、両方に役割があるのです。
物怖じせず真っ先に動ける人へ贈り、褒めるのに向く花言葉です。
まとめ
「アスペン」はそこまで目に留まらない樹木かも知れません。
花言葉を知り、興味を深めれば、その特徴的な音にも聞けるでしょう。
植物との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。