アスパラガスはキジカクシ科に属する多年草です。
一般的には野菜として馴染みが深いですが、スギナのような細かく繊細に枝分かれした針状の葉(正確には茎)を持ち、観賞用としても利用されています。
原産地はイギリスを含むヨーロッパの南側で、日本へは江戸時代にオランダ経由で持ち込まれました。
現在では北海道から九州まで各地で栽培されています。
ここでは、アスパラガスの花言葉について解説します。
「アスパラガス」の花言葉
「何も変わらない」「私が勝つ」「耐える恋」などがあります。
贈り物としても、相手を選ばない良い意味の花言葉です。
それぞれの花言葉について詳しく見ていきましょう。
「何も変わらない」
アスパラガスが、緑を保ったまま伸び茂る様子からつけられたものです。
また、冬場に葉が枯れても、春には再び芽を出し始める性質もイメージに合っています。
長寿を願う贈り物や、変わらぬ愛情を誓う時など、様々なシーンに利用できる花言葉です。
逆に不幸から立ち直ろうとしている人、転職など変化を望む人には合わない場合があるでしょう。
「私が勝つ」
アスパラガスの葉に見える部分は、茎が変化した偽葉と呼ばれるもので、松葉のように尖っています。
これが、敵を攻撃する鋭いヤリなどの武器を連想するとして、花言葉ができました。
食用品種のアスパラガスにトゲはありませんが、アスパラガス・スプレンゲリーなど園芸品種には実際に鋭いトゲが生えている場合があります。
受験などの勝負事の景気づけに、飾ったり食べたりするのも良さそうです。
アスパラ巻きのトンカツなら、2倍の験担ぎになるでしょうか。
「耐える恋」
冬に枯れても、春にはまた芽吹くアスパラガスは、堪え忍ぶ恋のイメージと重なります。
また、決して広がる事のない葉(偽葉)や控えめな花も、秘めた恋を連想しやすいでしょう。
「アスパラガス」の豆知識
アスパラガスの名は、ギリシャ語で「甚だしく裂ける」という意味の「アスパラゴス」に由来します。
別の説で「新芽」と解釈する場合もあります。
いずれにせよ古くから愛された植物でした。
古代ギリシャ人は、現代人のスーツ感覚でTPOに合わせた冠をかぶっていましたが、アスパラガスも冠の材料になりました。
アスパラ冠の使われる場面は結婚式だったそうです。
この時使われたのが葉っぱだったのか、食べる部分だったのかは不明です。
アスパラガスの原種は茎が細いため、編む事は出来そうですが、具体的な記録は残っていないようです。
まとめ
アスパラガスは、野菜として楽しむだけでなく、観賞用としても楽しめます。
花言葉を知れば、アスパラガスに触れる時、より興味を持つ事が出来るでしょう。
日々を少し楽しくさせてくれる花言葉を、ぜひ参考にして下さい。