「アカバナムシヨケギク」はキク科ヨモギギク属の多年草です。
西アジアからコーカサス原産で、花期は5月から7月、花は赤い一重のキクの姿です。
同属に白い花の「シロバナムシヨケギク(白花虫除菊)」があり、合わせて「除虫菊(ジョチュウギク)」と呼ばれます。
名前の通り殺虫成分があります。
成分の量から、伝統的な蚊取り線香などの製品に利用されるのは、白花の方です。
今回は、「アカバナムシヨケギク」の花言葉について解説します。
「アカバナムシヨケギク」の花言葉
「忍ぶ恋」「敵を除く」です。
雰囲気の違う花言葉が並びますが、悪い意味ではありません。
誰かに贈る時は意図を正しく伝えましょう。
「忍ぶ恋」
赤い花は恋心を表しますが、虫除けの性質は拒絶の振る舞いをイメージさせます。
距離を感じさせる様子と、それに裏腹な気持ちとして「忍ぶ恋」という花言葉が付いています。
どんどん伝えて恋して、駄目なら次、というのも1つの手ですが、ある程度の熟成期間を経る事で見えるものもあります。
どちらが良いという事でもありません。
もっとも人生は一期一会、明日また同じように相手に会えるとは限りません。
気持ちに確信が持てたら、行動に向ける方が後悔はないでしょう。
告白に添えて贈るのに向く、可愛らしい花言葉です。
別の花言葉と勘違いされないよう、言葉に出して伝えるのが無難です。
一方、恋愛感情のない相手に贈ると、余計な気を持たせる可能性があります。
「忍ぶ恋」なので、その後拒絶しても「隠しているのだろう」と思われ、なかなか訂正できません。
「敵を除く」
虫除けの性質から付いた花言葉です。
もっとも、虫が本当に人間にとって敵であるかというのは、それなりに考察が必要なところです。
1つの生き物が生態系の中から、すっかり消えれば、何かしら影響が出ます。
目に見えない役割もあるものです。
但し、一貫して味方、敵、という訳でもないのは確かです。
夜の耳元でうるさい羽音を立てるような個体は、敵で良いでしょう。
何かしら敵(問題)に直面し、困っている人を助ける申し出として贈るのに向きます。
受験などに取り組む時、部屋に飾り、怠けたい気持ちを「敵」として、「除こう」と心がけるのも良いでしょう。
まとめ
「アカバナムシヨケギク」はキク科ヨモギギク属の多年草で、花言葉は「忍ぶ恋」「敵を除く」です。
いわゆる「除虫菊」の赤花品種ですが、実際に蚊取り線香に使われるのは、白花の方です。
人との距離も近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。