「アオギリ(青桐)」はアオイ科(旧「アオギリ」科)「アオギリ」属の落葉樹です。
中国、東南アジア原産で、日本では沖縄、奄美大島に自然分布し、街路樹や庭木として各地に植栽されています。
花は雄雌共に小さく薄黄色で、内側は赤く、枝分かれした先に多数咲きます。
花期は6月から7月です。
今回は、「アオギリ」の花言葉について解説します。
「アオギリ(青桐)」の花言葉
「秘めた恋」「秘めた意志」といいます。
いずれも花の様子から付いた花言葉です。
それぞれニュアンスは近いのですが、意味が全く違うので、贈る時は誤解されないよう意図を正しく伝えましょう。
「秘めた恋」
「アオギリ」の花は、外側が薄黄色で内側が赤く、花が少しずつ開いてすぐに落ちます。
全体として見ると、黄色の中に赤が隠れるようにチラチラ見える状態で、これを心の奥に隠した燃えるような恋心に喩えた花言葉です。
恋心を秘める理由は様々です。
「成就しなかったら辛い」「今の関係が崩れるのが嫌」「相手に既に恋人がいる」などありますが、「そもそもそれが恋なのかよく分からない」というのも理由の1つでしょう。
何にどう惹かれているのか、突き詰めるとよく分からなくなるのは当たり前です。
生物的な説明はついても、何故その人か、というのは非常に微妙な感情の動きの結果です。
後悔しないようにと考えてもあまり意味はなく、結局感情に委ねるしかありません。
恋の告白に向く花言葉です。
一方、察して欲しいと思って贈っても、良い結果にはなりません。
そういう時に限って、期待と真逆に解釈されるものです。
「秘めた意志」
こちらも黄色の中にある、赤い燃える意志というイメージです。
ここで言う意志は、何かの目標であったり夢であったり、野望でもあるでしょう。
一方、「有言実行」という言葉もあります。
秘めるより誰かに言ってしまった方が、引っ込みが付かなくなり、実現性も高まります。
けれど、それも非常に勇気がいるものです。
またライバルが多い、批判されやすいなど、秘めておいた方が有利に事が進む場合もあるでしょう。
いずれにせよ、いつ秘めるのをやめるかは、どこかで決めておかないと、秘めたままで終わってしまうので、注意が必要です。
見た目は柔らかいけれど、強い意志を持つ人へ贈ったり、自分で眺めて意志を再確認するのに向く花言葉です。
「アオギリ(青桐)」の豆知識
「アオギリ」の名前の由来は樹皮が青緑に見え、大きい葉がキリ科の「キリ(桐)」を思わせるところから付いたものです。
「アオギリ」に対し、キリを「シロギリ(白桐)」と呼び分ける事もあります。
まとめ
「アオギリ」は街中でもよく見かけられる木です。
花言葉を知れば、植えた人が込めた思いにも触れられるでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。