真っ青な果実が美しい「アオカズラ」は、アワブキ科「アオカズラ」属の蔓性の落葉樹です。
海外では中国、国内では中国地方以西に分布し、物に絡まって生育します。
花は直径5mmほどで、黄色い花弁を付け、花期は3月から4月です。
その後、果実が2つ密着した形で実り、青く熟します。
今回は、「アオカズラ」の花言葉について解説します。
「アオカズラ」の花言葉
「若々しい」「思いやり」「一心同体」といいます。
良い意味の言葉が揃い、意味が合う相手への贈り物に向きます。
「若々しい」
「アオカズラ」の緑色で若々しい蔓を表す花言葉です。
若さは何にも代えがたいものです。
成熟による経験をどんなに積んでも、若さを取り戻す事は出来ません。
人間、やり直しがきかないものに、特に思いを寄せるものです。
一方、実際にやり直せた場合、そこまで大事にはしないでしょう。
科学が発展し、若さが幾らでも手に入るようになった時、がらりと価値観は変わっていくでしょう。
年齢に合わず、若々しく元気な人へ贈るのに向きます。
実際に若い人には、特に褒め言葉にもならず、贈る意味がありません。
「思いやり」
「アオカズラ」の蔓が、他のものに絡みつき、気遣っているように見える事から付いた花言葉です。
人を思いやる気持ちは、自分の心も温かくさせるものです。
人に優しくする事を、「偽善的」と考える人もいますが、他人の助けなしでいられるほど、現代社会は単純ではありません。
山奥で一切の物を持たず自給自足の生活した場合も、そこに辿り着く道は他の人の成果です。
思いやりを受け、気遣って貰ったお礼として贈るのに向きます。
相手を気遣うメッセージに添えるのも良いでしょう。
「一心同体」
「アオカズラ」の「瓢箪」に喩えられる、2つくっついたような果実から付いた花言葉です。
もっとも、瓢箪のあの形は、人間が変異種から改良した成果で、本来は瓜型になります。
一心同体とは、心も体も1つになったかのように、息が合っている事、という意味です。
そんな相手がいるかと言えば、現実にはいません。
スポーツ競技や、一時的な仕事で必要に応じて一心同体に振る舞えるというだけです。
むしろ、普段違う部分があり、それに気付いているからこそ、どこをどうしたら合わせられるか分かるのです。
仲の良い相手や、息の合うパートナーへ贈るのに向きます。
「アオカズラ」の豆知識
「アオカズラ」の名前は、果実の色ではなく蔓が青々としている(緑色である)事から付いたものです。
果実を由来とした「ルリビョウタン(瑠璃瓢箪)」という別名も付いています。
まとめ
「アオカズラ」は特に目立つ花を付ける訳でもなく、見過ごす事もある植物です。
花言葉を知れば、鮮やかな果実の時期も逃さず鑑賞できるでしょう。
風景に色を足してくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。