「アイリッシュモス」は、ナデシコ科サギナ属の多年草です。
ヨーロッパ原産で、環境が合うとよく生え広がる匍匐性です。
花は白く花弁5枚で、花期は5月から8月です。
今回は、「アイリッシュモス」の花言葉について解説します。
「アイリッシュモス」の花言葉
「可憐」「小さな爪痕」といいます。
可愛らしい言葉と、少し意味深な言葉が並ぶため、贈る時は言葉をよく理解し、意図を正しく伝えましょう。
「可憐」
「アイリッシュモス」は、細かく密に葉を付け、フワフワして可愛らしいところから「モフリッチ」という流通名もついています。
何か難しい漢字や学名ではなく、単に「大変モフモフしている」という意味です。
また、花も小さいながらきちんと花弁が分かれて付き、精一杯主張しているようで健気です。
「可憐」という花言葉はこれらのイメージから付いています。
何を可憐と思うかは、若干の個人差はありますが、大抵小さく弱々しいけれど、健気でいじらしいものです。
これは精一杯成長していく赤ん坊に通じる性質で、人類の本能に根付いた感情と言えるでしょう。
可憐な恋人へ贈り、好意を伝えるのに向く花言葉です。
可憐な子供に贈っても意味は合いますが、少し触らせた後は、手の届かないところに置きましょう。
「小さな爪痕」
物騒な花言葉ですが、「小さな」がポイントです。
これは、小さい花の尖った花弁をイメージした花言葉です。
つまり、生まれて間がなく、まだ爪を引っ込められない仔猫の前肢のイメージです。
猫を飼う人は、生傷が絶えません。
猫はご機嫌な時から一瞬で噛みつき、同時に猫キックする生き物です。
そんな猫好きにとって、仔猫の爪痕は元気の印のようなもので、柱以外につく分には何の問題もありません。
猫好きへ贈るのに向く花言葉ですが、後の「アイリッシュモス」の扱いは気にしない覚悟が必要です。
どうしても気になるなら、贈るのは画像だけにしておきましょう。
「アイリッシュモス」の豆知識
「アイリッシュモス」は、別名を「サギナ」と呼びます。
日本語のような響きですが、これは学名の「サギナ・スブラタ」から取られたものです。
語源は「サギナ(肥大)」と「スブラトゥス(針先状の)」です。
これは、サギナ属の「オオツメクサ」が馬の餌として利用された事で「馬を肥大させる」、これに針のような葉を合わせた名です。
「アイリッシュモス」(アイルランドの苔)という名は、アイルランドに生える背の低い動かない生物という程度のニュアンスで、地衣類の「コケ」との共通点はありません。
まとめ
「アイリッシュモス」はふんわり可愛らしい植物です。
花言葉を知れば、更に好ましく感じられるでしょう。
植物との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。