クリスマスツリーとして有名な「もみの木」は、マツ科モミ属の常緑樹です。
日本固有種で、本州から九州にかけて分布します。
一方、ヨーロッパでツリーに使うのは、同属の「ヨーロッパモミ」です。
花は短い穂を作り、何本もまとまって咲き、花期は4月です。
今回は、「もみの木」の花言葉について解説します。
「もみの木」の花言葉
「誠実」「正直」「永遠」「高尚」などがあります。
襟を正すような言葉が揃い、贈り物の他、会社などの公式な場にも合います。
「誠実」
「もみの木」が真っ直ぐ伸びるところから付いた花言葉です。
モミノキ属の寿命が長い事から、嘘はやがて滅び誠実なものだけが残るというイメージでも合います。
一方、15世紀頃、ゲルマン民族にキリスト教を布教する時、横から見て三角形に見えるモミノキ属を、「三位一体」を表すものとしました。
ここから、神への誠実(信仰)という意味でも合います。
常に誠実で信頼に足りる人へ贈るのに向く花言葉です。
言う事がフラフラと変わり、主張が一貫しない人には合いません。
「正直」
こちらも真っ直ぐ伸びる「もみの木」のイメージから付いた花言葉です。
心根が真っ直ぐで、言動の正直な人へ贈るのに向きます。
何かに悩む時、「もみの木」を見上げ、自分の心に正直な判断を下す助けにするのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、つい嘘をついてしまう人です。
嘘は、嘘をつく人が思う以上に他人からの評価を落とします。
「永遠」
モミノキ属は長命で、長いものでは1000年にもなる事から付いた花言葉です。
人の寿命が短く、記録も曖昧な時代、生まれた時から死ぬまで同じ姿のモミノキは、永遠の存在に見えた事でしょう。
同じ由来で「時間」という花言葉もあります。
永遠の愛を意味するプロポーズに向きます。
家族への愛情として、庭に植えるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、お見舞いです。
永遠に治らないという意味に伝わってしまいます。
「もみの木」を贈るにしても、他の花言葉にしておきましょう。
「高尚」
モミノキ属が、クリスマスツリーに使われる事から付いた花言葉です。
クリスマスツリーは、日本ではかなり俗っぽい子供向けのイメージもありますが、キリスト教圏では神聖で高尚なものです。
その姿が三位一体を表すとされ、エデンの園に生えていた「知恵の樹」の象徴や、「聖樹」ともされます。
高潔で志の高い人へ贈るのに向きます。
一方、低俗な人へは向きません。
まとめ
「もみの木」は、クリスマスディスプレイのない時期には気にも留めないかも知れません。
花言葉を知れば、樹木としての美しさにも気が付くでしょう。
風景の解像度を上げてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。